パリでの信号の渡り方

歩行者にとって信号は無視する物と言うのがパリの習わしなので、信号がきっちり青になったら右見て、左見て、もう一度右を見て道を渡る習慣が身に染み込んでいる日本のお客様は大層困惑なさいます。信号無視が体に染み込んでいる私が車が来ないのを確認して赤信号をつい渡ってしまうと、「三井さん、三井さん、信号赤ですよ!!!」と注意してくださいます。
登校時、下校時には学校の近くの横断歩道に気まぐれに旗おばさんや旗おじさんがいることがありますが、彼らも全くもって信号は無視して、渡らせたり、渡らせなかったりします。車がいなければ赤信号でもポリスも ”ちゃっちゃと渡って。”と腕を振り回します。
歩行者がこんな態度ですので、車の運転手はそりゃひやひやです。4人に3人の運転手はいつ歩行者が飛び出してくるか常に警戒しているそうです。半分近い運転手が信号が青から赤に変わる時にアクセル踏むかブレーキ踏むか迷うそうです。同数の歩行者が青から赤に変わる時に渡るか、留まるか迷うそうです。
インドやアイスランドでおもろい横断歩道があります。横断歩道の縞々模様が3Dになっていて、まるでブロックがでんど置いてあるように見えるので、運転手は慌ててブレーキ―を踏む、又は減速するので事故が大幅に減ったそうです。
問題はいつも通っている運転手には効き目が無くなるという事です。
楽しいアイディアです。

 
 
 
 
 
 
パリで道を渡る時、最も気をつけなければならないのは、いつもと反対から車が来る事。そして歩道と車道の間に細く自転車レーンがある所が増えてきました。そこにぼんやり立っていると勢いよくすーと走ってくる自転車と衝突します。くれぐれも周りを良く見て、ご自分の身をお守りください。