日本でフランス語を話す人は少ないということは、それだけ役に立たないということだと思います。
英語が先ずあって、フランス語が出来ればプラス1ポイント。というのが日本に置いてのフランス語のポジションでしょう。スペイン語やイタリア語も同じようなもんでしょう。
しかし、我々日本人はおばあちゃんも子供も結構日常的にフランス語を使っているんです。リストアップしますと。
【アンサンブル】 ニットのアンサンブルなんて言いますよね。
【オードブル】 この言葉は3つの単語からできているんです。
【クレヨン】 フランス語では鉛筆です
【パッルフェ】 バナナ パッルフェのパッルフェです。パーフェクトの意味です。アイスクリームも生クリームもチョコレートソースもみーんな入っている完璧バナナです。
【マスク】 美白マスクとか映画の『マスク』のように顔全体を覆う物が一般的なマスクで、風邪引いたときのマスクはフランスの一般人の間には存在しないです。日本の映像で道行く人が皆マスクしているのを見ると、マスクの下はとんでもないことになっているのではないか。口裂け女とか鼻溶け男とかを想像して怖い。
【マント】 フランス語ではマントーと語尾が少し延びます。一般的なオーバーコートのことです。
【ブッフェ】 大きな食器棚の事もブッフェといいます。
【プレタポルテ】 これも3つの単語がつながって出来ています。
【メーデー】 船などで助けを求めるときの合言葉。あたしを助けてとフランス語でばっちり言ってます。
【たんま】 子供の時遊んでいる最中に『ちと待って!』っていう時皆言ってましたよね。これも死んだ時間という直訳で立派なフランス語です。
【グランプリ】 大きな賞という2つの単語から成っています。
【エッセ】 フランス語では『試験』 『試し』なんて意味ででも使います。
【デジャヴュ】 既視という心理学用語でなく、フランス語では普通に使う言葉です。
【コンクール】 これもフランス語でした。
【アンコール】 これは、発音がフランス語から離れていますし、フランスではコンサートなどで『もっとやってー』と声を出して要求しません。手が腫れ上がるほど拍手をしてお願いします。
【クーデタ】 これも3つの単語から成り立っています。
まだまだあります。日本人は幕末から明治にかけてフランス語を勉強し始めたそうです。19世の終わりです。
それからあんまり発展しなかったんですね。
私がまだフランスに住む前、もちろんフランス語なんて喋れなかった頃、旅行でパリに来ていた時、タクシーの運転手にルーヴル美術館が通じなかった時は心底仰け反りました。
固有名詞ぐらいフランス語で言ったるわ。と丁寧にゆっくり言ったのに、はっ?????
あーたパリのタクシーの運転手なの?ルーヴル知らんとはなんなの?私がブンブン言っても肝心の行き先を伝えないことにはしょうもないのでガイドブックを鼻に突きつけて、ここ!と言うと。あールーヴル!100万回言ったわ!
それから数日考え込みました。多少発音がおかしくても察するという事が出来ないのか?想像力ってもんが皆無なのか?
その後フランス語を話せようになって分かりました。
あたしが言ったのは『ルウプウル』って聞こえたんだと思います。Vの発音もしてなくて、その後に続くRの発音で爆発させながらルを爆発の最後に忍ばせることもしていなかったのです。これじゃ見当もつかないわ。
これがフランス語の厄介なところです。いい加減な発音では用が足さないのです。
口の筋肉を殆ど使わない日本語を喋る日本人には不利です。
先ずは口に筋力をつけなくてはいけません。ニュース解説者などの口元を見ていると、そりゃよく動き回っています。それでずっと喋っているんだから、お蔭でしっかり筋肉も付き顔がしゃきっとこじんまりしているんでしょうか。
ですので、これらの日本語のフランス語を言っても通じないですけれども。