片思いの国

すごっく気になってるんだけど、一回も行くチャンスに恵まれない国ってありませんか?
私の片思いはインドなんです。スリランカまでは行ったことがあるんですがね。
もう長年の片思いですんで、もやもやむんむんした気持ちはさすがに落ち着きましたが、時々とっても恋しくなるんです。
そんな時はメトロに乗ってインドへ行きます。
下車駅は、ラ シャペル。東駅の裏の方。
メトロの高架線のこっちがインド、あっちがアラブで、あっちは危ないですけど、こっちはおっとりしたインドです。
本当にインドにとっぷり漬かれます。
言葉もカランコロンとしたような音が耳に収まるし、どのお店からも、ふざけて冗談歌ってるんかと思うような、インドの歌が流れてて、匂いなんて、家に帰ってきてもまだプンプンしてます。
濃いんですね何もかも。
夏に像の神様の神輿が街を練り歩くお祭りがありました。
もうトランス状態みたいな担ぎ手がいたり、裸足にならないと神輿の道を歩けないので、靴の見物人達は、歩道の端っこにへばり付いて付いて行ったり、おののくことばかりでした。
お店の人たちはバケツに作った、毒のようなジュースや氷砂糖や、なんか、くんにゃりとしたお菓子なんかを配ってくれました。どれもこっぴどく不味かった。
レストランでは食事まで配ってくれました。これはいともシンプルなカレーだったし、お腹も空いてたので、嬉しかった。
どの女性もジャスミンのレイを髪や首や腕につけてるので、充満したその匂がもっと異国でした。
インドの女の人は美人さんが多いけど、何故なのか男の人は世にもひどい、先日、寺院から出てきた男の人達なんて、サタデーナイトフィーバーでした。今は2010年ですよ。
 
もう1つの不思議は、インド人はどうして、話しながら首をぐらぐらさせるんでしょうか?
インドって謎が一杯あって面白い。
ちょっと前まで、ホントにインド人だらけで、あたしがいるのがおかしいぐらいだったんですが、最近ここにも中国人がジワジワと進出してきました。
雰囲気が変わっちゃうんだよな、あの人達が入ってくると。
どこもかしこも世界中チャイナタウンにする気かいな。