歴史の実感

フランスの学校で習う歴史の授業で、何度も繰り返し勉強する場面は、ルイ14世の時代とフランス革命の時代。
小学校から毎年やってるんではないでしょうか。
ですからぼーとした子でも要所要所で、自然と頭に染みこんだ歴史がポイと出てきて、なんや教養ある子のように見えてしまいます.
それに断然有利なのは、歴史の教科書に載ってるそのままが今もあって、気軽に見に行ったり、触ったり出来ることです。
例えば、ヴェルサイユ宮殿。
へーこのベットで寝てたんかーあの王様!とか
マリーアントワネットさんはこんなカラクリでトイレ済ませてたのかー!とか。
パリのおばちゃん達が、あまりの物価高でパンも買えないと、かんかんになってヴェルサイユに押しかけて来た時、この窓から顔を出したんだなー。
ともう感無量で見学できます。
ルーヴル美術館が宮殿だった頃の乱闘騒ぎで、誰だったか偉い人が殺された時の刀の傷跡なんて胡散臭い歴史の跡も手に触れられるし。
王族が入獄させられていた牢獄もコンシエルジュリーに行きゃ実物を見ることが出来ます。
今は、香水のコマーシャルを纏っている、元監獄。
王様の後に颯爽と登場したナポレオン。
アンヴァリッドへ行ってお墓参りが出来ます。
最初のナポレオンの奥さんのジョゼフィーヌさんが買って、最後まで住んでいたマルメゾンのお城もパリから簡単に行かれます。
アンヴァリッドの横の公園は人も少なくて、休憩に気持ち良い所。
しっかりしたイメージが浮かび上がる歴史は、想像も出来ない歴史に比べて覚えやすいものです。
だからなのか、フランス人は一般的に歴史に強いと思います。