匂い、香り

今日も柔らかい空気で、コートの前を開けて颯爽と歩ける位、外はいい感じでした。
それが地下鉄やバスに乗ると、こんな気候になると必ず現れる、臭い人。
中国人やアフリカンってこともあるので、フランス人が臭いとは言えませんが。
女の人は頭からくる、ぶわーとした臭い。
男の人はなにもかも的臭い。
イタリアの今は無き俳優でマルチェロ マストロヤンニ覚えてますか?
彼は、女はチーズの匂いがしなきゃつまらん。って言ってたけど。
ならカトリーヌ ドヌーヴはチーズ臭かったんか、と思いをはせてしまいました。
兎も角こちらの人は日本人ほど臭いに関して神経質でないのは確かです。
日本に帰って、あー日本だわ、っとしみじみ思うのは、石鹸やシャンプーの香りを嗅いだ時。
とても純潔で可愛らしい、真面目な香り。
フランスで使うシャンプーなどには無い香りです。
日本で夜、住宅地を歩いててお風呂から漂う香りは何処も同じ、面白い。
大体お風呂の形態を見れば分かりますが、フランス人にとってお風呂なんて洗面台の大きいのってなもんで、ちゃっちゃとシャワーで洗って、はい綺麗。
湯船が無いアパートもたくさんあります。
髪を毎日洗ってるって言うと、けっ、毎日?どして?って美容師にまでビックリされます。
坊主頭に僕は3日に1度しか洗わない、って言われた時は、こっちが、げっ、あんた顔洗うついでに、つるりと手を伸ばすだけでいいでしょうが。っと説教をたれてしまいました。
未だに、体をあんまり洗うと病気になると中世の考えがこびり付いてるようです。
18世紀、19世紀に建てられた建物に今も普通に人が住んでいます。
もちろん当時はお風呂場なんてありませんから後から造りました。
うちは元納戸がお風呂場になっています。
よく注意して見ていると、パリ市内にもお風呂屋さんが有るんです。
まだ風呂無し、3畳の下宿に住んでいる人が居るのでしょうか。
BAINSというのが風呂。
普通のアパートの中庭に有るお風呂屋さん。インターホンで『開けて』って頼んで、建物の中へ入ります。
ハマムは北アフリカのサウナ。
これは本当にあっちこっちに有る。モ
ロッコやチュニジアの女性はここで何時間もかけて体のお手入れをする。
独特なお手入れの仕方は大変興味深い。