病院のブルーマン

よんどころの無い用がありまして、病院へ行ったんです。
場所はノートル ダム寺院の横にある病院、『ホテル デュー』。651年設立ですって。
中世の頃からパリでは病院を造るのが流行りました。
混沌としたヨーロッパの中世の時代は1番が神様でした。
神様と同等クラスは王様。その次に偉かったのが坊主でした。
人々の人生の目標は天国へ行くことでしたので、そこに付け込んで、教会は贖罪符を売ってぼろ儲けをしました。
この御札を買えば諸々の罪が帳消しになるんです。
それでも足りないほどいっぱい悪いことをして、後ろめたさでおどおどのお金持ちは、国民の殆どが占めていた貧乏人の為に競って病院を造りました。
このようにパリの病院の発端はお金持ちの贖罪の為のチャリティーからです。
その中でパリ最古の病院がこの『ホテル デュー』です。
日本の病院と違ってがらーんとしてます。
受付があっちとこっちに離れ離れにありますが無視して、正面に見える中庭に行く為、左側からでも右側からでもくるりと回って中庭に出て行きます。
ずいーと奥まで上がっていくと。何?
とだれもが目いっぱい眉間に皺寄せて、前のめりになって近づいていきます。
きっと私もこのスタイルで近づいたんだと思います。
とっくり眺めた後もあまりにも離れがたく、しばらくベンチに座って呆けている間、何人もの人がこのスタイルで近づいてきました。
大きいんです。コーヒーの麻袋で作ったみたいなふんどししています。
 
 
 
 
 
 
 
 
インド人みたいな髪の毛があるんです。
ここは病院ですよ、髪の毛なんていくらでも手に入るでしょうね。この病院には精神科は無かったと思うんですが。怖いですこのブルーマン。
 
 
 
 
 
 
 
 
病院もシーンとしててでっかい閉まっている扉がいっぱいあって怖いです。
 
 
 
 
 
 
病院話のついでと言ってはいけませんが、例のきゅうり、今日で16人も死亡しました。
で、原因はやっぱりスペインのきゅうりじゃなかったと発表しました。
スペインの生産者は『ドイツの馬鹿やろう、弁償しとくれ』と悔し涙を流していました。本当に全員にとってとんだ災難です。