ラ ニュイ ブロンシュ パリ

朝5時30分、夜も明かずの道を歩いていましたら道路から人が沸いてきました。ヒッ!寝てた人が起き上がったのか?それにしても動きが変。少し遠ざかって見て見ますと次から次から同じ場所から人が沸いてきます。ひょー!何???
もっとよく見れば、おでこにモグラの懐中電気を付けている人もいます。こ、これか~あ、噂で聞いたことがある、地下に潜んで遊んでいる若者達だ!
19世紀、建物を建設する為に石を散々切り出した為、パリの地下はエメンタールチーズのごとき穴ぼこだらけで非常に地盤が弱っているそうです。特にパリのカルチエラタンのあたりはスカスカだそうです。
切り出した石を運んだり、次の石切り場に進む為にパリの地下は迷路も張りめぐらされています。戦時中はレジスタンスの移動手段になったりもしました。現在ではそこで、夜な夜な若者達がパーティーをしたりしているそうです。ネットで地下道探検ツアー参加者を募っていたのを見たこともあります。
こんな大通りの真ん中に出てくるのか。
と、家に着き今寝たらお昼過ぎまで寝ちゃうと思い、そうだラ ニュイ ブロンシュを見てこようと再び真っ暗な中出て行きました。
今年で12回目を迎えたラ ニュイ ブロンシュは10月5日の19時に始まりました。場所によって翌朝2時までとか7時までとかやっています。
la  nuit blance 028私が見に行ったのは、レパブリック広場に設置された、フジコナカヤさんの作品、『つかの間の霧の彫刻』です。
フジコさんは1933年生まれ、アメリカの美大を出られた方です。大阪万博の時初めて『霧の彫刻』を発表して、それからそれが彼女の売りになったそうです。
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数分ごとに上に渡してあるチューブから霧が発生します。風や人の動きによって形が変わる霧。
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お祭り騒ぎが終わるや否やちゃっちゃと掃除を始めます。
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一晩遊び明かした朝の地下鉄では皆ぐったりしています。
 
 
 
 
 
私は遊んでいて夜明けに帰ってきたわけではなく、息子が試合へ行く為に集合場所まで送って行くという母の任務をこなした為、そんな時間に外を歩いていたわけです。