パリジャンは健康第一

都会にはジョギング族が呆れるほどいます。パリも相当なもんです。そんなに汚染された空気を胸一杯に吸っちゃって、と気の毒に思います。
田舎で朝から走っているのは犬かパリジャンです。
今頃からパリでは毎週のように日曜日はマラソン大会が開催されます。
先日は、地下鉄降りて道の向こうで待ち合わせしていたのですが、マラソン大会の為渡れず、傘が折れるほどの雨風の中、永遠ランナーが途切れるまで待たされました。
これからの季節、日曜日の朝は健康オタク達の為に道が閉鎖されたりするので、要注意です。
今週末、パリのポルト ドゥ ヴェルサイユ見本市がすごい人出だったので、何かと見回せば、ボディー フィットネスの大見本市会場に続々人が連なって入場していました。
今じゃ、フランス人の30%はスポーツの分野でフィットネスを選ぶそうです。道理で道を曲がればジムだ、ヨガ道場だと見かけるんですね。
30歳前の男性が一番熱心に己の体作りに励んでいるそうです。
彼らにとってそもそも、”スポーツをする”というわざわざ感はなく、生活の一部になっているそうです。体に良い物を食べて、体と精神に良い事をして、より長く、健康に生きるということを目的にしたライフスタイルを送っているそうです。
私はダメです。自転車漕ぎとかハードなものは頭がくらくらしちゃうし、ヨガは1本足立ちができないし、腰がとてもデリケートなのでうつ伏せになれないし、と言い訳は一杯あります。
近所の私のような怠け者の友達が、一大奮起して日曜日に近所の公園を1周歩くことにしました。彼女の家から公園へ行く道すがらに私のいえがあるもんで、これから歩きに行こう!と日曜日の朝お節介なSMSが入るようになりました。OK!なんて機嫌よく返事をして出てきた私を見てゲラゲラ笑っている彼女。運動靴を持っていないので、いつもの足元の私に、”映画見に行くんじゃないわよ”と自分はすっかりウォーキングシューズで決めて張り切って歩き始めました。しかしながら、久しぶりに会ったもんで、積もる話で忙しく歩いている暇がありません。公園にたどり着く前にキャフェに座り込んでしまい、あっという間にお昼になってしまいました。次回はちゃんと歩こうねと固く誓い合って別れました。
その後、何か月もお互いの都合が合わず、彼女は、まぁ自分で決めたことだから1人でもちゃんと歩いているようですが、私は誘われなければ思いつきもしません。やっと再挑戦しました。今度はなんとか公園まではたどり着いたのですが、相変わらずおしゃべりしながらなので歩みは老人の散歩のテンポです。日曜日の朝の公園は太極拳とか、カンフーとかをやっているグループがびっくりするほどいます。ひゃーっ凄いねと思わず立ち止まって見たのがいけなかった、その中に私達の共通の友達が、宇宙飛行士みたいな動きをしながら混ざっていました。近くに行ってよく見れば他にも知っている人がいます。またもやウォーキングは断ち切れ。
ルイ13世のお狩場だったこの美しい公園。ぐるりと一周すると2KMちょっとあるので、スポーツ音痴おばばの軽いウォーキングにはうってつけなんですけどね。