恒例の幸せサロン、サロン ドュ ショコラが明日11月2日まで開催中です。今年で20周年だそうです。200人のお菓子職人、200件のチョコレートやが参加する大イヴェントです。パリでは常に何かしらの見本市をやっていますが、食べることに関する見本市がやはり一番人気です。
サロン期間中、サロン ドゥ ショコラの審査員も受け持っている クラブ デ クロックー デ ショコラ、(チョコレート齧りクラブ、とでも訳しましょうか)が主催するカンフェランスに行ってきました。
チョコレートの正しい試食の方法
先ず、ガス無しの水と食パン(バゲットではダメ)を用意。
小腹が空いているような時間帯、例えば夕方頃に試食する。決して食後などにしないこと、舌が疲れていて味わいが鈍くなるから。
温度は18度~20度。
美しく、エレガントな見かけをじっくり観察 コーティングはあくまでも薄く均等でなくてはならない。
香りを楽しむ。
繊細なナイフで半分に切り、切り口を見て、何チョコレートなのかを確認。
いよいよ口に含み、舌の上でゆっくり溶かすように味わう。ゆめゆめがさつに飲み込まないように。あなたが今口にしているチョコレートは職人が愛情を込めて作ったのもである事を忘れてはなりませぬ。
次のチョコレートに移る前に水を飲み、パンを食べて口内を整えておく。
これらの作法を真面目にやってるのを見てニヤニヤ笑っているのは私だけで、皆メモを取って真剣眼です。
(チョコレートのライヴァル)ベルギーやスイスのチョコレート職人も皆フランスで修行をしています。フランスのチョコレートが世界の王様ですから!
エゲレス辺りでチョコレートと堂々と名乗っている、脂肪分にカカオバターを使っていない無礼なチョコレートは、チョコレートと認めないという法律が出来たのも、我々フランスの努力の賜物であります!
熱演は永遠に続きます。
ヨーロッパでチョコレートを一般化したのは、第2次世界大戦時にアメリカ兵が持ってきたマルスのチョコレートバーだと聞いた事があります。私あれ好きです。
もう直ぐ今年のチョコレート職人アワードも発表される事でしょう。今年も新人日本人がいるかしら?