8月の中旬からヴァカンスやら出張やらで随分パリを留守にしていまして今やっと落ち着いたところです。
年甲斐もなくそんなハードなことをしていたのが悪かった。
1日中アポやら何やらで疲れていた体と頭で、パリの東駅から最終便のフランス新幹線TGVに乗り込みました。珍しくホームに頭を突っ込んだ電車の一番先頭の車両でした。なのでホームを歩いていません。
良かった良かったと指定の座席に座り、空いているな、これまた良かった!と座席にぐったりうずくまっていました。そのうち車内の電気が消えました。あ、こりゃゆっくり眠れて良かった!とまたもや喜んでいました。殆ど眠りかけた頭の中にやっと????なんかおかしくない?何故まだ誰もいない????と外をのぞいて見たその時です。ドアがブーと閉まりました。2階席だったので慌てて下に降りドアを開けようとしましたが、がんとして開きません。映画の場面のように、ドアを拳骨で叩いて、助けて~、た~すけて~。と叫ども誰もいない!そして電車はすーと走り始めました。電車か動く=運転手がいる、と進行方向1番前に向かって走りました。何しろ私がいたのは進行方向一番後ろです。1階席を必死のぱっちでダッシュ。ひっ、行き止まり。パニクリまくった頭は機能しません。もう一層のダッシュをかけて戻り、2階席を運転手目指して猛ダッシュ。またもや行き止まり!当たり前、サルにでも分かります。それに何故再び最後の車両まで走って戻って2階席に行ったのかも不可思議です。
行き先が途中で分かれるTGVの連結部分の行き止まりで途方にくれ、SNCFの電話番号に片っ端からかけるのにも暗くてちっこい番号がよく見えない、やっとかかっても全てテープ。ったく~ぅ、と壁を睨むと、『緊急連絡』と番号が書いてあるではありませんか。『あなたがかけている番号は緊急時のみの番号です。分かっていますか』と人間がでました。『ハイ、ハイ大緊急です。電車が動きました!』
つづく