パリの懐

-59 Rivoli-

今日もなんと雪、25年ぶりな降り様だそうです。
道はじゅるじゅるシャーベット状で、歩く人も車もへっぴり腰で動いてます。
スローモーションの世界。
こんなんじゃ家のない人は死にます。
路上生活者達には赤十字などが精力的に援助しています。
しかし貧乏芸術家達は自分達で生きていかなければなりません。どうしよう?
周りをよーく見ると、放棄されてる豪華な建物がパリ市内に結構あるじゃないですか。
あーもったいない。と彼らは不法占拠します。
パリ、リヴォリー通り59番地はそんな風に10年前、アーチスト達が占拠をしました。
今は、話の分かるホモのパリ市長に認められ、合法にアトリエ兼住居としてアーチスト達がそのまま使えるようになりました。
が、たぶんその条件としてだと思うのですが、全てが一般公開されています。
建物を見たからに、楽しげで、何?何?何?と吸い込まれて入ってしまいます。
住人に日本の方もいらっしゃるみたいで、日本語が壁に書いてありました。
タダで住んではいいけども、電気、ガス、建物の維持費などは必要なので、見学は無料ですが、会員カードみたいなのを、5€以上いくらでも、っと言う値段で売っています。
こげな所に住んでみたい、とかここで展覧会やってみたい、という方は、履歴書、制作プロジェクト、作品のコンセプトを提出し、審査の上で決定するそうです。
なんやボザールにでも入るんかいな。そんな競争率厳しいのかしら。
それにしても、お蔭様で、こうやって彼らは制作、生活が出来るんだからフランスって暖かい心を持ってるんですね。