トラムに乗ってシテ ドゥ ラ セラミックへ

コートの前を開けて歩けるような季節になりましたので、全くもって久しぶりにセーヴル焼きの美術館へ行く事にしました。だってトラムを乗り継いで美術館の直ぐ近くまで行ける様になったんですもの。パリの周りから郊外まで延びているトラムは景色を眺めながらのんびりした気分で移動できます。
セーヴル焼き美術館は正式名はシテ ドゥ ラ セラミック。オー ドゥ セーヌというパリ郊外のセーヌ川沿いにあります。2010年に工場と美術館が合体して新しい顔でオープンしました。といっても歴史は古く、18世紀に王立窯としてセーヴルの窯が設立され、19世紀に美術館が出来ました。今は美術館の裏が工場になっており、そこでセーヴル焼きが作成されています。
925 004美術館の入り口にデカデカしい壷が聳え立っていて、こんなデカイ物を焼く窯があるんか?!!とまず驚かされます。
コレクションは世界中の全時代の作品を網羅しているそうですが、一番充実しているのは15世紀から19世紀の物だそうです。
国別に展示されているコレクションを見ていると、1番、形がとっぴで楽しげなのは日本の焼き物だと!誇らしく発見しました。イタリアのはおっぱいやらお尻やらが壷やお皿にやたら描いてあるのもおかしいし、イスラム圏では生き物は一切描かれていないのも、やっぱし!と納得しました。
 
 
ここの美術館がいいのは、全時代のコレクションと言うだけあって、古臭い物ばかりでなく、コンテンポラリーな物も同時に展示してあることです。
925 014これは陶器で作った楽器。いい音を出します。他にも笛とかカラカラ音がでる楽器なんかもありました。
925 019セーヴル焼きといえば、思い浮かぶのがこの色合いだと思います。
最近、このシテ ドゥ ラ セラミックにセーヴル焼きの18世紀からの技術を教えてくれる、素人対象のアトリエが設けられました。3ヶ月とか1週間とか1日クラスとあり、絵付けや素焼きの細工物のテクニックなどを教えてもらえます。
 
趣味で陶工をやってる方って沢山いらっしゃると思いますが、きっと楽しいですよ。興味のある方はキフキフパリまでお問い合わせください。懇切丁寧に対応いたします。
私の骨壷はセーヴル焼きを希望しますので、私もアトリエに通って自作のセーヴル焼き骨壷をいっちょ作ってみたく思っておりす。