9月の新学期

新学期が始まり、土曜日の本、文房具、パソコン、靴、洋服売り場は大混雑です。どうしてヴァカンス中にちゃっちゃと用意しておかんかな?
と言う私も、明日までにこれ必要!と、のんびりタコに朝差し出された本のリストにキーッときました。そんなもん買いに行く時間ないわよ!
と出かける背中にどやす間もなく、サーと居なくなるタコ。”明日までに必要!”と言われりゃ、真面目一本やりの母は何とか時間を捻出して行って来ました。混乱極まりない本屋の店内で、慣れた要領で店員を捕まえ、短時間でミッション終了。腕をちぎる重さの本を抱えて家に帰りゃ、ちゃっかりパソコンの前に座ってへらへらしている息子が居るではありませんか。先生来なかったから早く終った、と嬉しそう。
9月1日から早々授業が始まった彼は、初登校日の日、夕方遅く帰ってくるなりソファーに倒れ混みました。『ど~したの?』『疲れた~ぁ』彼の口から初めて聞く言葉。なんでユニホーム着たまんまシャワー浴びたのさ?と聞くぐらいの大汗をかくほどの運動をして帰ってきても、疲れた、なんて言った事がない子が。
その夜は何が何でも好きなスポーツクラブにも行かれないほどの困憊ぶり。私は内心良い気味だ、と笑っていました。
6月から遊び呆け続け、いつも家に帰ってくる時間に起きるだけでも時差ボケ状態、ましてや今まで、一度も電車通学をしたことがなく、走れば3分の所にずっと通っていたのもだから、朝夕の混雑する地下鉄に乗るだけでもかなりのストレスになったのでしょう。可愛い子には足袋を履かせろ、的に育ったつけです。これからは裸足で茨の道を歩いて行かなければならないのだよ君は。
フランスでは、新学期に本や文房具、靴などを揃えるのにかかる費用の平均は中学生で300€強、約45000円。高校生で400€強、約56000円だそうです。3人も子供がいたあかつきには大出費です。新学期に向けて洋服はそうそう買わないとしても、靴は皆買います。
息子は夏のバーゲンで買った新しい靴を昨日の大雨の中、野外フェスティヴァルに履いていって、パリの下水道通って帰ってきたのかと思う程酷い事になっていました。そのままゴミ箱に捨てたりましたわ。ったくも~う。気がすっかり抜けて怒る気力も沸きません。
1年間の彼の授業スケジュールを見てぞっとしたのは、本当にアッと言う間もなく1年間は終ってしまうんだなと分かったこと。と言うことは彼は成長する間もないということで、来年の9月も同じような事が繰り返されるのか!
オーノゥ!