辛い1日

ぐったりと落ち込む知らせを受けた翌日。
次の予定まで1時間くらい間がありました。そうでなくとも胃が痛いのだから、キャフェで飲みたくもないコーヒーを飲むのも気が進まず、ウインドーショッピングという趣味も無いので、そやそやと”爪や”に行きました。
世間では”ネイルサロン”とかオサレな言い方があるようですが、私はみっともない爪の手入れをしてもらうだけでマニキュアも塗らないので”爪や”という呼び方が座りがいいです。
ドアを開けるや飛び出してくる勢いで出てきた溌剌娘。私のコートを毟り取るようにして、まだ片方の腕が抜けていないのにコート掛けに掛けようとする強引娘。
彼女が私の担当。
『痛かったら言って下さい。』 『基本的に私その辺りの神経が鈍いみたいだから痛くないの』と答えたのが大きな間違え。
ヤスリが勢い余って指に突き刺さる事数回。力強く甘皮を押し上げるのでとうとう出血するほど。『血が出た!』『きゅっと押さえて下さい』とコットンの欠片を渡され、中々止まらないと、『押さえ方が悪い、ぎゅ~っと ちゃんと押さえて下さい!』まだ血が滲む爪に、『しみるかも知れませんよ』と言いながらも爪の保護液を塗ってしまいました。血でマーブル模様になった私の爪。
次の用が済み、予約してある美容院へ行くと、『今日は私が担当します、彼(いつもの担当のホモ)は今日は忙しいの』ってあーた、何が忙しいの?あたしちゃんと予約したのに。。。。
『マダム、どしてこんな色になったんですか?すっごく変です』と私の髪の色に難癖つけます。『シャンプーしているうちに色が変わってきちゃうの』と弱気な返事。だいたいそこの美容院でカラーリングしているんです。変だからどうにかしてと言いたいのはこっちだわ。
次に行く為にバスに乗ると、ETがしゃべっています。あの『ET、電話』というあの声で『私、区役所で降りる~う』をずっと繰り返して言っている婆さんが居ます。
もう、テンションが最低になっているので、耐えられない不気味さです。
やっとこさ家へ帰る地下鉄で、ギョー!前に座っている大きくて頑丈そうな男性が赤ちゃんなんです。汚れたハンカチを右手に持ってそれを左手で撫で回しながら、右手の親指をしゃぶっています。顔を見ればオランダ人風の外れた様子の造りです。見ていて気分が悪くなるばかり。
地下鉄を降りて歩きながらもハンカチを手に指をしゃぶっていました。ぞーぉ。
1日ろくに食事もしていないにも関わらず、食欲も無く、もう布団かぶって寝たい、あ~辛い!
こんな日ってあるんですね。