パリに住む

郵便受けの中に近所の不動産屋のカードが入っていました。手書きで、この建物のアパートを欲しがっているお客様がいます。売る予定がある方至急ご連絡ください。
大至急!とこれは太字で大きく書いてありました。
『この建物』と言うのはウソも方便で、きっとこの辺りの物件を探しているお客さんが居るということだと思います。だって人が欲しがるような建物では決してありませんので。下がチーズフォンドューのレストランなので、チーズ臭い建物です。
今、パリに住むのは容易な事ではなくなってきたようです。
特に学校や仕事の関係でパリに住む事になった若者は大変です。
先ず、ストゥディオと呼ばれているワンルームマンションは奪い合いです。なので貸してくれるなら何でも良いから借りると言う感じなので、半分以上の借家人は不満を抱いています。家賃が高すぎる、汚すぎる、じめじめしすぎる、うるさすぎる、狭すぎる。9平方メートルの納戸みたいな所に住んでいる人も少なくないんです。30平方メートル以下の部屋に住んでいる若者が大半です。ちゃんと働いている人でもです。閉所恐怖症気味の人は何人かで大きなアパートを借りてシェアーしています。私の友達の息子は世界中でそのようにアパートを何人かでシェアーするという生活をしていますが、万国共通で一人ホモを加えると、時々ヒステリー起こすけど、まめで綺麗好きだから便利と言っていました。
パリの不動産の値上がり様は年々異常です。毎月あほらしいほど高い家賃を払うのは悔しいもの、しかし今普通のアパート一個買いたいと思っても、パリ市内なら月平均8000€の収入を必要とします。郊外でも5300€、そうでなければクレジットが組めないようです。
うちのこのアパートは20年近く前に買ったので、全く今と条件は違いました、以前ブログにも書きましたが、お金が足りないと言ったら、売主が個人的に貸してくれたぐらいです。いい時代だったなー。それでも既に小さなアパートを持っていたからクレジットが組めたんですけれどもね。
ジャジャーン!この小っこい道が今パリで一番高い所。
サンジェルマン デ プレ教会の裏の方、ドラクロア美術館があるあたり、
RUE DE FURSTEMBERGです。1平方メートル当たり2万1812€ですと。
ちょっと前まではエッフェル塔の周りがいっとう高かったんですが、ここ数年はサンジェルマン デ プレ地区です。
アパートがこんなに高いイコール、パリのホテルの値段もぼったくりです。
パリに少し長く居てみたいけどホテルが高くて、と言う方にはユースホステルが結構パリ市内にもあります。シャワー、トイレ、台所など共同ですが一泊25€など背に腹は変えられない値段で泊まれます。
或いは7月8月の夏休み中ですと、パリ市内いたるところにある学生寮も大変お得です。こういった所でいろんな国の人達と出会えるのも楽しいです。
キフキフパリはその長い長い貴重なリストを持っていますのでどうぞご相談ください。
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