お母さんのため息の素

新聞を読んでいたら、アメリカとカナダの研究所が、『いい人は収入が低い』と発表していました。

ヘッ、何を今更、偉い人が雁首揃えて考え付いたのがそれかい?あたしゃとっくから言ってたわ。

このブログの事はうちのお母さんには内緒なので、彼女が読むことはないはずなので、思い切って言っちゃいますが。

優しい人 = 頓馬、 真面目な人 = 馬鹿、という定義が昔からあたしの頭の中では決定されています。

『OOちゃん今度結婚するんですって、真面目で、優しくて、いい人よー。』なんて母が言うと、『ならば、アホさ加減もただ事じゃないんだろうね』なんてついOOちゃんを案じるあまり口に出してしまったりします。

『どーしてそんな風な考えなの? こんな子に育てた覚えは一切ないのに』とお母さんはグーと落ち込んでいきます。

この『こんな子に育てた覚えは一切ないのに!』という台詞はよく聞きました。

横で聞いていたお父さんは『育て方が原因って言うことじゃないと思うよ、この子の頭の中の線の配置の按配というよりか、線自体の性質がチト違っているんだよ』とニヤニヤしながら言て、もっとお母さんを悲しませていました。

さすがに私も人の親になり、今では暴言吐き放題はなくなりましたが、内部に出来上がってしまった諸々の定義は揺らいでいません。

こりごりなお母さんは今だに、私が帰国して実家に居る時、彼女のお友達が来たりすると慌てて、『2階に行ってなさい!』と私を追い払います。

親戚の前にもなるべく出したがりません。そうは言っても、親戚自身向こうからパリに来るので、私はちゃんとお母さん抜きで会っていたりするわけです。

すしやの出前が来ても、出ようとする私を追い抜いて稀にみるスピードを発揮して玄関へ向かいます。

まだ言わせていただきますと。

皆が好きな『優しさ』ってすっごく曲者だと思います。

『いいよ君の好きなのにして』 = 『僕さっぱり分かんないや』ってことだと思います。

それか協議するのがめんどくさい。

プレゼントしたり、細々気使うのも、『ボクって優し奴だな、僕好きだな、僕みたいなナイスな奴』って自己満足から成り立っているんだと思います。

女の人側からの優しさも同じ。

天使のように優しい声を出す人は、裏っ側はどうなっているんだろうと想像します。

まだまだ言ってはあかんことはいっぱい頭の中に入っているのですが慎みます。
私のこのとんでもない決め付けにご意見がございましたら、どしどしコメントをお寄せ下さい。

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