食べ物について

朝市が終わってまだ市の清掃業者が片付けているところに出くわしました。
少し痛んだ野菜や果物を八百屋は捨てていきます。それを目がけて拾いに来る人が居ます。
前は拾っているのがよく似合うような人達だったのっですが、最近は普通の主婦らしいいでたちの人達まで混ざっています。
本当に経済危機、不況を実況中継で感じます。
見下ろしてみれば歩いている私の足元にも立派なマンゴーが転がっています。用事に向かっている最中でなかったら私も拾っていたかもしれません。
その次に周りを見渡してみれば、そこらじゅう相当なゴミの山です。全部捨てられた食べ物の山です。もう写真を撮る気も失せるような惨たらしさです。
その夜テレヴィを見ていたら、実に多くの食べ物が無駄に捨てられている、という正しくその日に私が嫌な気持ちになったことを話していました。
ファーストフードなどは、作りすぎて捨てる。スーパー、レストラン然り。
生産者側でも、せっかく作ったのに8%の作物が商品検品に引っ掛かって捨てられるそうです。
そこで思いついたのが、捨てられた食料品特にパンを燃やしてエネルギーにするという案。可能性は大なのですが、問題は常に必要なだけの量が確保できるかということだそうです。
そして、翌日イタリア文化センターでの『地中海の未来』の講演を聞きに行きました。
イヤ、心弾ませて行った訳ではなく、ここの館長さんが『来てよー、誰も来なかったら格好悪いじゃない。美味しいワインがイタリアから届いたよ』の最後の一言で出向いていきました。
そこでの話しの中でもやはり、食べ物の無駄について話題になりました。世界で生産された食べ物の30%が捨てられてるそうです。
倉庫管理、運送、需要と供給のバランスなどが上手く行かず腐らせてしまうそうです。
どっぷり食べ物について考えさせられた今日この頃です。
元祖スローフードのイタリアでもファーストフードやチップス、ソーダで大きくなった子供達。3分の1の子供が肥満だそうです。
ゲラっと笑ってしまったイタリアならではの話。
マフィアの所有している土地を取り上げて、畑にして流行のオーガニック栽培をし、
出来た作物、又はそれで作った商品の売り上げで貧しい子供達の救済活動をしているんですって。
2つブランド名があって、1つはマフィアに殺された人の名前がついてるそうです。
何につけてもマフィアが絡んでくるイタリア。
ここのイタリア文化センターのお話は次回しましょう。