フランス一の人気者エッフェル塔のエレヴェーターが只今1基しか動いていません。
去る3月20日、北側の鉄柱のエレヴェーターが15m落下しました。幸い誰も乗っていなく、エレヴェータ自体もダメージを殆ど受けなかったそうです。
エッフェル塔は、塔のそれぞれ4つの足から上に登ったり、降りたりします。
東西北の3本の鉄柱からはエレヴェーター、南の鉄柱は階段です。よってエレヴェータは3基あります。
1基は元々修理中でしたので、今2階まで登るエレヴェーターで稼動しているのは1基のみ。
通常エッフェル塔の一日の訪問者は13000から14000人だそうです。
それを90人乗りのエレヴェータ一1基で運ぶなんて、お豆を一粒づつお箸でつまんで食べてお腹を一杯にさせるようなもんです。
現状況で、エレヴェーターに乗るまでの待ち時間は軽く3時間。
この週末からイースターのヴァカンスに入ります。もう隣近所の国の人達は動き始めています。来週から本格的なヴァカンスに入れば、一気に25000人の人がエッフェル塔を訪れます。
エッフェル会社の社長は、ちょっとした事故で大した事じゃなかったんだから数日で再運転しますよ。と焦り気味に言っていますが、技術者達はもっと深刻に受け止めて、原因を徹底的に探し出し、修理するにはもう数週間は必要と言っています。彼らが一番気に病んでいるのは、安全システムが起動しなかった事。
そりゃそーだ。
このようにケーブルがぐりぐり引っ張って上がっていくカラクリです。
オヤ!これは、以前乗ったエレヴェータの写真なんですが、正しく落っこったエレヴェーターです。北の鉄柱って書いてあります。
3基が満足に稼働していても、エレヴェーターに乗るのでしたら事前に予約しなければかなり並ばなければなりません。
予約していても、天辺まで行くのにエレヴェーターを乗り換える時に並びます。
エレヴェーターが小さくなるのですから当たり前です。
大体の人はせっかくだからと天辺まで登りますので、大きいエレヴェーターで到着した人達が、小さいエレヴェーターに乗り換えて先へ行くのですから乗り切れませんので、次を待たなければなりません。
この時期パリにいらっしゃる方、エッフェル塔観光は半日がかり、いや1日がかりになる覚悟が必要です。