MとFとX又はO

lili 002地下鉄の構内や街中の映画のポスターを見て、どっかで見たことある女優だけれども、はて誰だったかしら?と見るたびに頭をひねっていたのですが、タイトルが   ”デニッシュ ガール” なのでケッどちらにしてもつまらなそうな映画と決めていました。
何かの拍子に、あれは女優ではなく、男優のエディ レッドメインだと分かり、なるほど~っ、と納得しました。エゲレスの難病の論理物理学者スティーヴン ホーキング役を演じたエディー君ですわ。彼のことは道で見かけたことがあります。知っている人が目の前にいても気が付かず、無視されたと相手に誤解されるほど、ぼやけた状態の私でさえ気が付いたほど独特な按配のお顔立ちでした。
 
このデニッシュ ガールはよく見てみれば、世界初の性適合手術を受けて女性になったデンマーク人の物語でした。
フランスでは何の書類でも性別は記します。男なんだか女なんだかはっきりしなくてはいけません。特に外国人の名前では男か女か分かりませんし。ところがよその国ではどちらでもない第3の性Xが存在します。一番多いのがインドだそうです。テレヴィで見たことあります、あります。元男性、今女性達がまとまって住んでいる地区のルポルタージュでした。おっとろしいほど妖艶な人もいれば、仮装パーティーでっか?風の人まで。”彼女”達の仕事は結婚式などのイヴェントの盛り上げ係り。
インドのお隣ネパールももちろんOKですが、何故かXではなくO 印です。
デンマーク、オーストラリア、ニュージーランド辺りも性別Xが認められているそうです。ドイツは性別を記入する必要は無く、挙句アイルランド、マルタと共に性別変更が簡単にできるそうです。
かなり保守的なフランスでは、最近64歳の人がやっと性別Xが認められました。Xでなくとも、見かけと生まれた時の性別が一致しない人は性別変更に絶望的な努力をしているそうです。身分証明書提示を頻繁に求められるフランスではいちいち苦労することだろうとお察しいたします。
デニッシュ ガール、1930年前後のデンマークのアーティストの世界に興味があるから見に行ってみよう。日本名では ”リリーの全て”とか言うタイトルのようです。いただけないなぁ。