パリの楽しいお医者さん

フェイスブックをしていると、毎日の様に、”今日はOOOOさんのお誕生日です”というメッセージを受け取って、その度にびっくりするのは、へっ又あの人お誕生日!?
月日が経つ速さが恐ろしい勢いで増しています。ブログも、しまったしまった、2週間ぐらい書いていないなぁと反省していたら、何と1か月近く無しのつぶてをしてしまいました。ここで再び心底びっくりしました。若者の動きと我が身の動きを比べて見れば、1日にできる事の量の差は歴然です。彼らは1回聞けば済むのに、わたしらは、何回も念を押さなきゃ気が済まないし。その間に、若者を事を済ませています。こんなことですから、あっという間に時間に追い越されてしまうんですね。
そんな塩梅でいるもんですから、まだまだ先と思っていた、肺のレントゲンやアレルギーのお医者との予約も直ぐにやってきました。前回行った時に処方された薬のお陰か随分と改善し、薬を飲むのも忘れていた程でした。
レントゲンの結果を待っている間、レントゲン技師が、妙に真剣な顔付でやってきて、”マダムミツイ、もう一度いらしてくださいますか” と。”おーおー、陰でも見つかったんか?又は肺が真っ白になってたんか?”と急ぎ足で後に続き、もう一度レントゲン室に入れられました。”直ぐ終わりますからね” はいパチ。何だ、1枚取り忘れたんか。問題なし、全て正常、の結果を持ってアレルギー先生の元へ。
アレルギー先生、レントゲンの結果を見て、これは素晴らしいですね。喜ばしい、喜ばしい、と嬉しそう。今日はこの中に入ってあなたの肺活量やら細々検査しますよ、とガラス張りの電話ボックスのような中に入れられました。”あなたはスキューバーダイビングをなさったことはおありですか?” ”まさか、無いです。” ”ではこんなのくわえたことないでしょう”と両手で掲げで見せてくれたのは、正しくシュノーケルの口に入れる部分そっくりな物。しかし、シュノーケルのそれよりずいぶんと大きいのです。”歯を後ろに、舌は前にして” など言葉で説明されると曲芸みたいで、そんなことできるのかと不安になりました。はい、お口にすっぽり入れて、と号令かけられてもこんなでかいの入るのかと取り越し苦労しながらも、ドアは閉められ検査が始まりました。
もうたまりません。オーケストラの指揮者のごとく、”はい、大きく息を吸って~ぇ”と思いっきり背伸びし手を振り上げる先生。”ブーと思いっきり息を吐いて~ぇ、それ!”と体ごとのジェスチャーでオーダーします。
”さぁ今度は普通に呼吸して~ぇ” と、胸を張って真剣に呼吸してみせる先生。見ないようにして、笑っちゃダメダメと念じていても、吹き出る笑い。
”おやおや、そんなに楽しいですか?あ~初めての方には楽しいでしょうね” ”とっても上手ですよ、良いんですよ、その調子で、でももう1度やってみましょうね”と何度もやり直す羽目に。
結局、まだちょいと問題があるので、もう少し弱い薬を続けて服用するようにとのことでした。
次の予約は3か月後。そんなのちょっとよそ見している間でしょうね。という事はもうすぐクリスマス。
くわばらくわばら。