音声病科医なんてタイトルの人がテレヴィで話していました。
変な名前の職業という興味だけで見ていたら、んまー、面白いこと言ってます。
なんでもってフランス人が外国語に弱いのか?決して決して馬鹿だからじゃないんです!と力説しています。
フランス語とは1オクターブしか使わない言葉だからであーる!
英語は2オクターブ、ロシア語なんて3オクターブもの広範囲の音を使う言葉なので、他の言葉の音も簡単に聞き分け発音できる。
ヘルツ単位で計る音域で比べてみると、断トツ一番広いのがやっぱりロシア語、次がドイツ語、英語、日本語、フランス語とイタリア語は引き分け、最も狭いのがスペイン語。
音域も広ければ広いほど、他の言葉をしゃべるのに有利です。
自分の言葉の音域から外れている違う音域の言葉は耳に入らないそうです。
なので、外国で人込みの中でも直ぐ自国語は聞こえるわけです。他の言葉はただの雑音ですので。
私は道歩いていて聞こえてくる日本語と韓国語の区別がつかないことがよくあります。
日本語の映画を見ていて全然聞こえなくて字幕スーパー読んでいることもあります。
日本語の音域に耳が慣れていないということでしょうか?
ロンドンに着いて直ぐは金魚鉢の中に入ってるような感覚ですが、2日目ぐらいから少しづつ英語がクリアーになってくるという現象は、その時英語の音域に1歩足を踏み入れた、ということなんですね。
日本語も音域だけで見れば特別狭い分けでもないのだから、外国語に対する素養はあるはずです。
音は肺からの空気を声帯で震わせて出すものなので、この空気の出し方のコツを覚えるのは10歳までが限度。なので正しい発音の為には2歳、3歳ぐらいから外国語に親しませるというのは正しい訳です。
ダンスや楽器同様、大きくなってからでは、筋肉の関係でうまいこといかないのですね。
でもロシア人って、直ぐロシアの方?って判るほどごっつい訛りがあると思うんですけどね。
『バラライカ、ペレストロイカ、イワノビッチ、チャイコフスキー』を早口で言うとロシア語をしゃべってるみたく聞こえるんですって。
家で一生懸命練習してロシア人に言ってみたら、頭撫でられました。
どー言うことなんでしょう?『上手ね!』 『たわけ!』このどちらかだとは思うのですが。