アメリカのテキサスのなんとか高校には監視カメラがそこらじゅうに設置してあります。恐ろしい事にそのカメラが警察と直結しているんです。ちょっとした小突き合いの喧嘩しても直ぐにポリスが駆け込んできて、有無も言わさず手錠を掛けられ裁判所に直送です。罰は道路掃除などの強制労働を課せられます。
週に1度ズル休みすると、親共々裁判所に呼び出されて、1日に付き200~500ドルの罰金を払わせられます。払えなければこれまた強制労働。
校内にはポリスがうろうろ闊歩し、抜き打ちで、授業中にドラッグ探知犬がクラスに入ってきて、ここ掘れワンワンと尻尾をグルングルン振り回しています。
校門には空港のような金属探知機のセキュリティーシステムがあり、ナイフや先にメタルを入れてある靴をビービー発見します。
学生達の殆どがヒスパニック系のこの学校の校長先生は我が校のシステムがいたく自慢満々で、今からビシッと締め付けて、悪い事をしたら辛い思いをすると分からせなければ、この子等は、大人になって刑務所暮らしの人生になるような子達ですから。と胸を張り出して偉そうに言っていました。
親も我が子がすっかり手に負えないのか、え~え~、ビシッとお願いします、ビシッと。と学校任せです。
そんな待遇の子供もいれば、最近の子供達の流行のお稽古事は、ママと一緒にジムのクラブのメンバーになる事。ママがジムでトレーニングしている間、キッズクラスで、ママそっくりのスポーツウエアを着た餓鬼達がフニャフニャ踊ったりしているという塩梅です。
子供のお稽古事の送り迎えやその間に待っているのは本当に時間の無駄なので、グッドなアイディアだとは思いますが、なんかアホみたいと感じるのはきっと私だけです。
フランスの親子の様子を見ると、子供が親と同じ格好をしています。子供はえらくこまっちゃくれた感じです。日本の親子は親が子供と同じ格好をしています。親はえらく幼稚に見えます、殆ど5歳の子供と姉妹と見間違うほどです。
実は、私はパリにもお母さんがいるんです。本人に『私のお母さん』と言ったら、『あーた、お姉さんとおっしゃい』と気分を悪くするはずですので言っていませんが。確かに年齢的にはお母さんにはなれないので。
しかし、ご飯食べにいらっしゃい。なんて呼ばれて行くと、何人来るの?と訝るくらい何もかもお鍋から溢れさせて作って待っててくれます。
自分は好きではない物も私が好きみたいだからと買っておいてくれたり。もちろん帰りはタッパーウエアーをいくつも持たされます。
地理的に実家にご飯を食べに行くなんて経験がないので、テレヴィで見る、実家に遊びに行った娘体験が出来るんです。
極めつけの『お母さん』の素は、いらん心配を一杯してくれるんです。無事に帰ったかしら?から始まって、お腹壊さなかったかしら?とか、二日酔いにならなかったかしら?とか、咳をしていれば特効薬を作ってくれて、飲み方分かったかしら?不味くて飲めなかったかしら?とか。。。。。
彼女の家からの帰り道は、いつもお腹も心もポンポコリンになります。
これは、無防備な私がすっかり日に焼けて、鼻の天辺にしみができて犬のようになった様子に、嘆き悲しんだお母さんが作ってくれた秘密の洗顔剤。
最近はフランスでも子供の行動をGPSで監視している親が増えてきたようです。これは親の専売特許の良質な『いらん心配』とは全く違う、親の自己満足の部類だわ、っと、ブルッとしました。