世界中が”こんなの初めてだ!”と言う気候を体験した2018年。フランスも洪水やら酷暑やらで散々な目にあっています。パリも溶け落ちるかと思うような暑さが長々続いていました。1日に軽く5リットルは(ワイン含む)の水分をお腹が壊れる勢いで取っていました。行かなければいけない所も、行きたい所も、まぁいいかと後回しになり、仕事以外の用はなるべく外に出ず、暗くした快適な家の中でひっそりしている毎日を送っていました。
35度、37度が続いていた日々は、老いも若きも女性はヒラヒラ風通しのよさそうなワンピース姿でした。最近売っているワンピースはどれも膝上10セッンチ以上の短めなので、前も後ろも横も生足だらけ。そこでつくづく発見したのですが、最近のフランス人は皆綺麗な足をしているな。細く長く、何処までも真っすぐな足がとっても多くなりました。前は真っすぐだけど、ムッチムチの足が一杯あったのに。どうしたことでしょう?
アメリカ人だったら足元はビーサンだろうけど、パリジェンヌは素敵なサンダルをきちんと履いています。足をむき出しにするからか冬よりヒール姿が多いです。
長い足というのは、異性を強く引き付ける要素だそうです。私でも女性の綺麗な足には怪しまれる程うっとり見惚れますもの。あ~、我々呪われた日本人はどうしたらいいのか?
今、スポーツのヨーロッパチャンピオン大会をやっていて、たまに息子が家に居るとテレヴィはその番組がつけっぱなしになっています。何気なく見ていて気が付いたのですが、カエルみたいな3段跳びの選手達は、皆足が長いと見て取りました。足の長さが物を言う競技なんでしょうか?
そんな暑々の日々が続いたある日、いきなり最高気温20度を割るという突飛な気温になり、皆さっとジャケットを羽織るという、いつもながら感心するフランス人の洋服のスタンバイぶりです。これも衣替えと言うシステムがないからできる技です。私も、12度という気温の朝から出かけた時は長袖に大判のスカーフにブーツという出で立ちで、前日の風通しの良いビラビラした服装から一転しました。
翌日も誠に素敵なお天気の最低気温12度、最高気温24度。翌々日は最高気温26度、これは8月のパリの平均気温です。湿気が無いので、木陰でぼんやりしてたらブルリとしてしまいます。
これで、猛暑、酷暑も一段落して、本来の素敵なパリの8月が続くことを切に願っております。もうおばさんは暑さに耐えられない体になりました。