真っ黒な土曜日

先日の8月6日の土曜日がこの7月8月のヴァカンス中で一番道が混雑している日でした。

ヴァカンス行く人、ヴァカンスから帰る人。

緑、オレンジ、赤、黒と混雑加減をイメージしやすく色でクラス別して発表します。

大大超大混みの真っ黒の日の土曜日に出発した人達に渋滞中インターヴューしているのを聞いてみると、フランス人らしい答えが帰ってきます。

『別に急いで無いし』、『いつかは着くんだから』、というように、イライラしたすることをはしたないとゆったり構えている人達。

『今日はちと大変でも、明日っから天国だぜ』、というヴァカンスだけを生きがいに生きている人達。

『渋滞に巻き込まれると、隣や前や後ろの車の人達と連帯感を感じてなんか良い感じ』と言う変態もいます。

テレヴィもキャスター達はヴァカンスですので、しょうむない映画や昔の番組を再放送したりで番組構成もがらりと変わります。

ニュースはさすがにやりますが、見たことも無い代理の人です。

地下鉄やバスの運転手さん達もヴァカンスですので、本数が減ります。

ほんなぁ皆どこさ行くの?と思いますよね。

仕事休みでも、家に居る貧乏人、実家や友達の家に押しかける平民、今年はチュニジアやエジプトは危ないから、スペインやイタリアに行くというちょいとリッチ、家族で日本へ行くという本物リッチ。

毎年夏休みに日本へ行くなんぞ本当に贅沢な事です。

あたしが一番うんざりするのは、夏休み海へ行ってお天気が悪いこと。毎日セーター着て、途中で長靴かなんか買うような海辺のヴァカンス。

今年はノルマンディー、ブルターニュ辺りではそんな感じです。海の家のアルバイトがやっと決まった子達は仕事が無いから解雇されているそうです。

まぁ海へ行くなら地中海まで下りて行った方が無難でしょう。

混んでいてイヤと言う人は、山が良いです。雨が降ろうが、寒かろうが『まぁ山なんだから』と気になりませんし。酸素吸いに行くだけでも素敵です。

そろそろパリでも、ヴァカンスからカリカリに日に焼けて帰ってきた人たちが目立ちます。

相変らずフランス人は特に女性は日に焼けてるのが好きです。

日本のねーさん方が見たら卒倒することでしょう。

やっとここ数年テレヴィでも新聞でも日焼けがいかに害があるか言い出していますが。

うちの母などは30年以上前から日焼けは、皺になるとか皮膚がんになるとか悪の根源と娘達に言い聞かせていました。

全く聞こえなかったあたしの顔や背中は今じゃ相当なことになってしまいました。

親の言うことは聞くものです。

で、こちらでの日焼け注意事項は。

日焼け止めを2時間毎に塗る。12時から16時までは直射日光でトーストしないで、パラソルの中に入っている。おっぱいは敏感なので、出すならなるべく午前中か夕方に出す。等等。

なんでもアイフォンでフランス国内のUV情報を得られるそうです。おまけとして、最寄の皮膚科の住所も探せるそうです。

半分のフランス人がヴァカンスにもスマートフォンを必要としているとのこと、コレは他のヨーロッパ人の中でダントツに多いです。

フランス人って見かけに寄らずテクノロジー好きだし、なかなかどうして強いんですわ。