フランスも5月はお休みが多い月です。
1日がメーデー。今年は火曜日だからもちろん月曜日だって休みます。よって4日連休。8日の火曜日は戦勝記念日、ここも月曜日も休みと決めて4日連休にする人多し。17日の木曜日、イースターで生き返ったキリストさんがとうとう力尽きて天に召された為休日、ってことは木、金、土、日とまたもや4日連休。28日の月曜日は前日の27日に聖霊降臨祭という、キリストさんの私は死んだけど魂はここにいます。とびっくりするようなカトリック的な異常現象が起こった日。(詳しい事は去年の今頃のブログで書いたと思います)なので月曜日まで休んで自動的に3日連休。
これらの祝日をいちいち守って休んでいたら商売上がったりなのでお店は開いているところが多いです。
で、今日5月1日、久しぶりの太陽、雨が降らないすばらしい1日でした。
労働者の日のメーデーは毎年、労働組合のデモ行進と極右翼のデモ行進が恒例です。
今年は大統領選、そして最終候補の2人から大統領を選び出す選挙日まであと5日と言う事でもろ政治的なデモ行進がフランス中で行われました。
サルコジはトロカデロ広場でエッフェル塔をバックに大集会を開きました。
午後5時過ぎ外へ出てみるとまだうちの近所は通行止めになっています。15時から労働組合のデモ行進が始まったはずなのに、相変らずデモ参加者たちがうろうろしています。警官も一杯。
パリ市内だけで25万人の人がデモに繰り出したそうです。彼らは友達や同僚と途中でキャフェによってビール飲んだりして、デモ日和の1日を過ごした事でしょう。
日本では、もう5月1日を労働記念日の祝日としてないそうですね。
もともとメーデーとは、19世紀にシカゴで起きた労働者達の労働時間改正要求デモが発端となり国際的な祝日となって、殆どの国のカレンダーの5月1日は赤い色になっているはずです。
ヨーロッパでは本来は春祭りの日として、皆で野っ原へ行ってピクニックして歌って踊って飲んでって日だったそうです。
前にも書きましたが、5月1日はフランスでは幸運をもたらす鈴蘭を贈り合います。この習慣はパリ周辺から流行った事だそうです。
パリジャンがやっと暖かくなったので森に遊びに行きました。ほしたらかわいらしい、いい香りのお花が一杯咲いていました。それを摘んできてお友達皆に配りました。ってな具合らしいです。パリの周りの森で鈴蘭は今でも採れます。
このように、今も昔もフランス人はお天気が良くなると、田舎や森や自然の中へ行きたがります。決して、お天気がいいからデパートに買い物にでも行くか。とか車の掃除でもするか。とはならないです。