病気になってしまったら、何はともあれ一般医の自分で決めて登録したホームドクターに行かなければなりません。
歯、目、産婦人科ぐらいは直接行っていいのですが、専門医に直接行くと保険の払い戻しがぐんと低くなります。
ホームドクターに予約して、診察してもらって,ホームドクターがお手上げなら、専門医にお手紙書いてもらって(特に紹介はしてくれない)、お金払って、専門医に予約とって、専門医に診断してもらって、お薬の処方箋書いてもらって、お金払って、薬屋行って、お金払って。
えーめんどくさい!あたしゃどこの専門医に行きゃいいか分かっとるわ。
このホームドクターというのが、どいつもこいつもなんといいましょうか。
フランスでは医学部の学生の間では、一般医とは落ちこぼれなんだそうです。
専門医になる為には、一般医の資格を取ってさらに数年お勉強を続けるわけですから。
もうダメ、ここで辞めとく、という医学生が一般医になるというイメージらしいです。
うーん道理で、なんて頷きそうになります。
フランス人は薬大好きです。
5人に1人は睡眠薬を飲んでいます。
抗鬱剤、抗不安剤などドイツやエゲレスの3倍の量を飲み込んでいます。世界一の消費量です。
これも一般医の所為です。
他にどこも悪くないけどお腹が痛い、とかダルイなんて言うと、そりゃ、ストレスでしょ、気を楽にするお薬でも飲めばバッチリですよ。と抗不安剤などの処方箋をしゃらしゃらと書く。という一般医が珍しくないというのが恐ろしい事実です。
確かに、気性がやけに激しいとか、自制する力が弱いフランス人は日本人より多いかもしれません。
そんなタイプの人たちの間で今流行っているのは。
部屋にダライマラの写真を張る。(これは良く見かける)
薬草のお茶を飲む。(眠る為など皆飲んでいる)
アロマ。(日本人もお得意)
猫を撫でる。猫のゴロゴロいう音が20HZで丁度脳みそが気持ちよがるそうです。(あたし猫怖い)
馬の背中に仰向けに寝る。自分以外の物を信用する事が出来るようになる。(これも良く見かける。自閉症、多動症の子などのセラピーにも使われる)
旅行中の日本人の方も心配しないで下さい、万が一の場合、色々な分野の日本人の専門医がパリには居ます。
アメリカンホスピタルでは、日本語通訳なんかもしてくれますし。
私が今まで見てきた、パリの病院のスタッフの対応、ドクターの仕事ぶり、設備など全て納得できる物でした。
大満足ということでは無いけれど、例えば、怪我の様に食事制限が無ければ金曜日の夕方は食前酒が出るとか、小洒落たことを思いつくフランスの病院です。
そうそう入院患者でパジャマ着ないで、普通の洋服着ている人が多い風景も気分が落っこちにくいことなのかもしれません。
そう言えば、入れ替わり立ち代りの看護婦さん全員がその人にピッタリのいい香りの香水を付けていた病院もあったな。
黒人の看護婦さんはココナッツの匂いとか、見事に人となりを表している香りを付けるなんてオサレだわ。
とあんなに感心したのにすっかり忘れてました。