ヴェルサイユ宮殿が楽しい

きたる7月1日、初の試みとしてヴェルサイユ宮殿の庭園でのマラソン大会が開かれます。
15KMのロワイヤルコース、8KMのプリンセスコースは女性のみ、子供用、1.5KMのコース、もっとちび用400Mコースなど7つのコースが設定され、家族皆で楽しもうという趣旨です。参加希望者はネットから申し込みをします。参加費は0から33€とコースによります。
宮殿内では、もうあたしゃ嬉しくて仕方が無いことに、ジョアナ ヴァスコンセロスの作品を展示しています。
この人は41歳のパリ生まれのポルトガル人。
私が彼女の代表作と勝手に思っているのは、一万四千個のタンポンで作ったシャンデリア。
今回のヴェルサイユ宮殿では展示を却下されたそうです。ヴァスコンセロスは、この件に関しましては納得行きませんがね。と文句たれていましたが、ヴェルサイユ側としては、いくらなんでもヴェルサイユ宮殿としての限度がありますので。とカチンカチンのお答え。
タンポンシャンデリアがなくても、ピンクのフワフワ毛のヘリコプターや、巨大クッションみたいな物を組み合わせた訳の分からんオブジェと言うかなんと言うか?な作品やらで、断然楽しいです。彼女は、『宮殿を飾るのではなく、宮殿の歴史を踏まえて、それと対話しながら、空間を彫刻しました。』と言っています。
ヴェルサイユと言えば、マリーアントワネットを思い浮かべる人が世の中多いと思います。そんな感覚をヴァスコンセロスは彼女独特のユーモアで表現しています。
以前のタカシ ムラカミやジェフ クーンはちっともよくありませんでした。
しかし、お城とは、放っておいたら観光客と学校の歴史の授業でイヤイヤ連れて来られた子供達しか訪れなくなってしまうことでしょうから、賛否両論かんかんがくがくの展示会を企画するのは良いことです。話題になる事だけでもしめたモンです。
今回のヴァスコンセロスはいい選択です。9月30日までやっていますので
是非是非。