ファッションウイークがパリに来ました。ニューヨークを皮切りに、ロンドン、ミラノ、そして今火曜日までパリで開催されています。
一般にファッションに関係なく興味もないパリジャン達には、気も付かないイヴェントだと思います。街中をよく気をつけて見ていれば、大きなバッグを持って、運動靴はいて、グーグルマップを覗きながら道を探している背の高いほっそい女の子がうろうろしているのを見かけるはずです。一日に10件も15件もキャステイングにパリ中を廻るので足元は運動靴、キャスチング用の竹馬のように高い靴をバッグに持っています。もう夕方になると、目の下にくまを作って、汗臭くなって、足もむくんで、まだ二十歳前後のいたいけな少女なのに、お~お~可愛そうに、何か食べる?と母心が疼きます。売れてくれば、運転手付きの車で移動ですので楽ちんです。16,17歳ぐらいの子だと親が付いてくる事が多いです。そんな時は、なんでこの親からこんな美しい子が出てきたのか????の感想が大半です。他人から何と言われようと、美しい子供を持った親は果報者です。
世界中から集まるモデル達は一体パリでは何処でご飯食べてるの?それより何かを食べているの?と思いますよね。噂どおり、若い駆け出しのモデルはあまり物を食べません。若いから直ぐに体重に影響するのでしょう、じっと我慢です。モデル達が好きなのは、寿司など日本食、日本食は糖質を使っていないから太らないと信じているのです。パリのすし屋で、モデル達に人気なのは、”SUSHI GINZA ONODERA” (18 rue du Louvre 75001) です。彼女達の間では”DULUC”と呼ばれています。なぜなら、すし屋の上の階にDULUCという探偵事務所の看板が大きくかかっているからです。
そして、モデル達のパリの溜り場は “LA BELLE EPOQUE” (36 rue des Petit Champs 75002)此処はオペラ地区のリトルトウキョウと言われている地区の中心にあり、日本人団体旅行でもランチなどに使われているレストランです。
絶対外せないのはサン ジェルマン デ プレのキャフェ。ドゥ マゴやフルールなどのテラスに彼女達は陣取っています。
ミラノコレクションから来たモデルに、『何食べた?』と聞くと、『パスタ!』ローマにいる時はローマ人のようにせよ。要は、郷に入ったら郷に従えですな。でも彼女達は口で言っているほど食べていないのは本当です。
デフィレ用のモデルでいる命は短いです、しかしその後の人生は長いです。他人のお嬢さんながらに心配です。モデルを卒業したら好きな物を好きなだけ食べられると言うことだけではなく、いい人生を送って頂きたいものです。せっかく世にも稀にみる美しさを授かったのですから。