家に帰って、靴脱いだり、コート脱いだり、うろうろしている間に聞こえて来たテレヴィの声に、ヘッ?とよ~く耳を傾けてみても、へッ?の疑問は続いてました。『アン先頭に立ちました!アン2番手です!アン追い越され~る~う!アン追い越しました!アン追い越されました!1位アン、2位アン!』忙しいので目はまだテレヴィに行けません。
オリンピックが始まって、スポーツバカ息子が家に居る限りテレヴィは点けっぱなしです。早く夕食の支度をしなければと、気が急いているので『アナウンサー変なこと言ってない?』とテレヴィ、音楽、パソコンの3つを同時進行させているアホに怒鳴って尋ねてみました。『アンとハンだよ!』との回答。フランス人はHの発音が出来ないので(しないから)ハンもアンになったと言う事でした。あ~まどろっこしい。
『クールランニング』の映画を見てから、私は冬季オリンピックのボブスレーが気になります。まぁジャマイカに関してだけなのですが。クールランニングのDVDは毎冬休みに必ず、田舎で近所の子供達と見る我が家の冬休みの風物詩となっています。冬休み以外の季節は全然見ないです。思い出しもしません。
ここの所欠席していたジャマイカチームが今年出席と決まり大いに楽しみにしていました。貧乏ジャマイカボブスレーチームはネットで呼びかけた募金もたんまり集まり、もう充分という段階で、『もう募金を送らないで!充分です!』と呼びかけた正直者たちです。
勇んで、飛行機に乗りニューヨーク経由でソチに着くと、ボブスレーの道具が一切合財着いていない。本当にこの人達、映画そのまま面白い事が起こります。やっと道具が到着、いざ練習、とヘルメットを被りゃ、どしゃ~と粉が舞い上がり、目も開けられない始末。空港の荷物検査員がプロテイン入りの容器の蓋を閉め忘れたそうです。もう漫画です。
ジャマイカボブスレーチームの夢はウサイン ボルトをスカウトする事。世界一早足の彼が居てくれたらどんだけ心強いか、しかし問題はボルトは寒いのが嫌いなんだよな。だそうです。
夏、冬オリンピックの全競技の中で一番バカにされているのが、カーリングだそうです。あんかを箒で掃いて滑らせるのがスポーツなんか?と世間では思うのです。
スポーツバカ息子がルールや、あんか=石、丸印=ハウスなどカーリングの常識を教えてくれましたが。。。わたしもカーリングの楽しみ方が分かりません。
カナダのクラブハウスにはビールの冷蔵庫が設置してあって、カナダパスポートをかざすと、すーと扉が開いてビールが飲み放題だそうです。選手、観客、カナダ国籍の人なら誰でも利用できるそうです。このお蔭でカナダはメダルの数で2番目という好成績を達しているとフランス人なんかは羨ましがっています。
ホテルが未完成とか、水道の水が茶色いとか、カーテンが無いとか開会前から問題が多かったし、開会式でオリンピックマークの4輪しか点かなかっけど、ロシア国内のテレヴィではコンピューター合成して5輪に電気が点いてる様子で放送されたとか、ほんでその5輪点火担当者はホテルで刺し殺されたとか、ソ連気質を垣間見られるオリンピック。まだ楽しい事が起こりそう。