日本でも呆れたニュースとして3月から6月まで週に2回ストライキを実施するフランスの事が話題になっているのではないでしょうか。
パリ市内にいる限りストの日もあまり影響はないのですが、郊外や地方の移動は大混乱のようです。国鉄がストをすれば皆、車や長距離バスで移動しますので道は大渋滞。空港へ向かう人達はにっちもさっちも進まない車から降りて、スーツケースを引っ張って歩いています。あ~やっと着いた、間に合ったとホッとしたのに、飛行機もキャンセル。頭をかきむしるしかやることはありません。
ヴェルサイユ宮殿へ行く郊外線もぐっと少なくなっています。ルーブル美術館も開館時間を通常より遅く10時にしたりして、公務員達のストにそっと参加しています。
電気、ガス屋も時々止めたりします。ゴミ収集車もスト、学校の先生もスト、大学もスト、弁護士もストで裁判は延期。
フランスでは、19世紀までストライキは犯罪でした。今では、”個人の権利”となり全ての労働者がストライキをする権利があります。
ストライキの大ベテランは公務員です。不満を垂れる相手は、雇主、そして国です。
フランスの労働組合は外国の企業がフランス進出をしり込みさせるほど強いのですが、組合員の割合は労働者全体の11%強で、ヨーロッパの中でも少ない方です。
ストをすることによる損失は莫大です。国の政策が悪いからストをしたんだから、ストによる損失分は国が負担しとくれ。と駄々っ子のような事を言い出します。
どこまでもフランス人って面白いですね。
先日はカナダのレストランでボーイをやっているフランス人が雇い主から、態度がでかくて行儀知らずで無礼者という名目で解雇されました。もちろんそのフランス人はカナダ人のパトロンを訴えました。言いぐさがふるっています。
カナダ人のパトロンはフランスの文化を差別した。我らフランス人はダイレクトで表現豊かな気質を持っている。私はフランスのレストラン業界において平均的なボーイである。
カナダ人のパトロンはその訴えを破棄するよう求めましたが、裁判官は、いやいや、どのようなフランス文化を引き継いで悪く取られるような行動を取るのか、その点を明確に説明するように、とフランス人ボーイに言い渡し、裁判は続きます。
私もパリのキャフェは居心地が良く思えません。うるさいし、席が窮屈だし、テーブルをちゃんと綺麗にしてくれないし、ボーイは頼んだことを素早く忘れるし、生ぬるいコーヒーを平気で持ってくるし、勝手にチップ取ったりするし。あまりにも愛想が良くて、おしゃべりなのも、あーたと話に来たわけじゃないんだからと迷惑です。
1日1回はキャフェに行かなきゃ気が済まない人の気が知れません。パリの有名所のキャフェのボーイは世界中で引っ張りだこだと聞いたことがあるのですがね。
数日前に電話で問い合わせ、大変丁寧な対応で、直ぐにお調べしてお知らせいたします。とメールアドレスに固定電話番号、携帯番号を聞き出したくせに案の定なしのつぶて。こちらから再度電話をして、電話に出た人に、先日問い合わせたのはあなただと思いますが、その後どうなりましたかと聞いみりゃ、オー、マダムミツイですね、ええよく覚えていますよ。あなたのメールアドレスは・・・・・・、携帯番号は・・・・・・・固定電話は・・・・・、と得意そうに述べています。で、問い合わせた件はどうなりましたか?私が想像しますに・・・・・・・・。と自分の見解をぺらぺらぺら。おめーの脳みその中身を聞いてるんじゃないんだよ!
今更ながら、変だわフランス人って。