ジャスミンの香りに誘われて

相変らずのいいお天気な中歩いていると微かに、ふーんわーりジャスミンの香り。
釣られて曲がり角を曲がってみると、やっぱり「ジャスミン祭り」と書いてある水色と白の清々しい垂れ幕が見えました。
何?何?何?何?ぐいぐい入って行きますと、チュニジア良いとこ一度はおいで!というチュニジア観光宣伝のお祭りでした。
ジャスミンはチュニジアの国花だったわね。
チュニジアは今年の1月民主革命を起こし、23年続いた独裁大統領をおっぽり出しました。
それが火ぶたを切り、我も我も、そうだそうだと目を覚ましたエジプト、イエメン、アルメニア、シリアなどドミノ式に反政府運動が広まりました。
この一連の革命で、やっと知ったんですが、まぁ何処の国もよくも1人の人間に、20年も30年も任せっぱなしで、好き放題させて置いたもんだと呆れました。
エジプトといえばムバラクと直ぐ思い浮かべるような国の看板だった大統領達は皆、国民の剣幕に尻尾を巻いて他所の国へ逃げていきました。
そんな内乱の様子をテレヴィで毎日見ていた人たちは、それらの国をわざわざ楽しいヴァカンス先に選ばないです。
チュニジアはアルジェリア、モロッコと共に、ヨーロッパ人特に、フランス語が通じる為フランス人のヴァカンス先でトップです。
この3国は『日の沈む西の果て』という意味のマグレブと呼ばれています。
まるで『日出ずる国』と呼ばれている日本の遠い親戚みたいなニックネームです。
チュニジアは観光が一番大切な収入源。
世界に誇る見るべき所は無いです。海でぼーとする為の所です。
しかしそれだけでは脳がないので、最近売り出しているのが、スパなどのエステティックサロンの充実。
都会では不可能な、かなり贅沢な造りの施設があるようです。
格安のヴァカンスがてらの整形手術。
海沿いの素敵なホテル滞在なんて言われたって、手術後に日光浴なんて出来ないだろうに。
それでも中々の評判です。
後はこのジャスミン祭りでも再確認しましたが、何もありません。オリーヴオイルと棗ぐらい。
今ちょっと調べてみましたが、チュニジア7泊8日、飛行機、4つ星ホテル、2食付、で299€です。
サイパン2泊3日、食事なしの値段でしょうか?
それにしても、フランス人は特にそうですがこういった催し物の企画が下手です。
つまらん、活気がない、まとまりがない。
日本のも幼稚園みたいでつまらんけど。やはり祭事の天才はアメリカ人でしょうか?
手作り鳥かご作りのデモンストレーション。どこのチュニジアのお土産屋でもわんさか売っている。
 
 
 
 
籠とむしろ屋。
 
 
 
 
 
 
チュニジアの窓。