オラ!

Hola!今うちはスペイン真っ盛りです。
息子は第二外国語にスペイン語を取りました。なので学校の交換ホームステイでスペインから男の子が来ました。
去年は第一外国語の英語でエゲレスの学校と交換ホームステイをしました。
そのエゲレスの学校は行く末はケンブリッジかオックスフォードへ進学する子が多い優秀学校です。今回のスペインの学校は敬虔なるカトリックの真面目学校です。
うちに来た子なんてジェズゥと言う名前です。英語でジーザス!日本語でイエス!
スペイン辺りでは驚く名前ではなく、ムーチョいる名前だそうです。
フランスから20人の選別された子達が参加します。学年で60人位がスペイン語を取っています。交換ホームステイ企画、実行する先生のクラスの子達が優先です。息子のスペイン語の先生ではありません。よって息子のクラスから選ばれたのは2人だけです。『お喜びを申し上げます、お宅の息子が選ばれました。』という手紙を受け取って、あー誰も希望者がいなかったんだなと思いました。しかし不思議な事に希望者は大勢いたそうです。どーしてあの子が??????
そうか!
こないだの先生&父兄面談の時です。
バーバラ ストライザンド似の息子のスペイン語の先生曰く。『この前、お宅の息子スパーでお菓子買ってたわよ、なんて餓鬼なんだろうねー。馬鹿じゃないみたいだから、なんか目的を持って自覚を持ったらやる気も出てくるんじゃないのかしらね。』
おやこの先生、息子を持ってないな、男の子とは学校帰りにスーパーで駄菓子を買う者なのです。女の子はそんなことしたら太るし、お肌にも悪いからしませんがね。
夕方4時、5時に近所に学校の多いスーパーへ行くと男の子達で混んでいます。
皆スーパーの入り口に、家に帰ってきたみたいにカバンを放り出して買い物するので、スーパーの人が脇へカバンを片付けなければ他のお客さんに邪魔なほどです。
と思いながらもそんなこと話すと話は長くなるので、ではどーしたらいいでしょうか?と大きな議題を投げかけたんです。その答えがこの交換ホームステイなんだと思います。
そしてアット言う間に当日。
子供だし、ましてや男の子なんだからと,今日夕方到着するといっても特別何もしないでいつものようにボーと午前中を過ごしていました。
まあ掃除でもしておくか、と掃除をし始めて思いつきました。
まずい!スペイン人の主婦の家事能力は世界、1,2位を争うんだ。『こんな汚いお家で僕眠れなーい。』なんてお母さんに電話されたら大変だ!
折りしも、真夏日のようないいお天気、窓の汚れや隅々のいい加減な掃除のやり方がよーく見えます。
えらいこっちゃ、えらいこっちゃともうイエス様の到着ぎりぎりまで汗だくでした。
スペイン、ポルトガル、イタリアの主婦の家事は徹底的です。窓はぴかぴかつるつる。アイロンはビッシーと掛かっています。アイロンが下手な嫁は悪い嫁。キッチンも鏡のようです。いつでも、不意打ちをかけて行っても同じぴかぴかです。
年末の一年に一度の大掃除を普段からしているような人達です。
日本の主婦は家事が下手です。家も汚いです。
表向きにはあまり聞きませんが、日本人に家を貸すと汚くなってイヤだ、日本人は掃除の仕方を知らないと言われます。よく聞く評判は、日本人は家賃をきちんと払うし、文句言わないし、物を壊さないし、静かに生活するしと良い事ですがね。
掃除でふらふらになって夕方イエスを迎えに行きました。
周りから飛び出た背の高い、ポワーンとした子がイエス君でした。
次回『パリに来たイエス』をお楽しみに。