前回のつづき
『キクリー、明日来られる?』
地獄からの電話かと思うような声です。キクリーと人の名前を勝手に変えて呼ぶのは例の元チェリストしかいません。
深く深呼吸をしてから『どーしたの?』と優しく聞いてみました。
なんでも明日、難航している遺産相続手続きの為、公証人、弁護士2人、税関士が彼女の家に来るそうです。そして証人として誰か2人同席しなければならないそうです。その1人として来て欲しいという厳命のようなお願いです。
朝9時集合とのことなので、彼女の事だから何も無いだろう思って皆の分の朝食用のクロワッサンなど買って行きました。
結局3人の証人が駆けつけ、総勢8人が集まりました。皆が集まる前に厳重にキチガイ女のように決してならないようにといって聞かせたのに、彼女が一番気に食わない弁護士が現れるや否や、狐に獲りつかれたか、悪魔に乗り移られたかの如くの暴れよう。
証人1人は恐れをなしてとっとと帰ってしまったし、もう1人は台所に逃げ込んでしまいました。このような状況は初めてでない私は、暴れ馬に対するように、彼女の背中に回した手でドドドーと叩いたり、さすったり、引っ張ったりと正気に戻させるのに必死のぱっちでした。
彼女はいつもこの調子で物事をめちゃくちゃ複雑にしてしまいます。
ワーワー皆が怒鳴り散らし合う3時間が経って、何とか彼女が納得する解決策が出来上がりました。
サーサーこれでヴァカンスに出られるねと別れの挨拶をし合いながら、あなたがいてくれて本当に助かりましたと言われた時、あーこの人達はやっぱりすっかり彼女にうんざりしているんだなと思いました。
台所に逃げ込んでた証人もいつの間にか出てきて3人でともかくお茶を、と飲んでいる時には、さっきのキチガイ騒ぎが嘘の様に、ゆったり微笑んでお茶を飲んでいる彼女の頭の上には天使のわっかでも見えるようでした。
お昼を一緒に食べようと言う誘いを断った帰り道、どっと重くなった体を引きずりながら悪魔祓いをしてきた神父さんってこんな感じになるんだなと確信しました。
あーこれであたしもヴァカンスだ!
悪魔か狐か
お友達
19世紀からあるクリニャンクールの蚤の市は、世界でも最も重要な蚤の市の1つです。フランス国内でも5番目に人気の観光スポットになっています。7ヘクタールに及ぶ広大な蚤の市をぶらぶらしていればきっと一目惚れする物に出会います。
20世紀初めに開かれたヴァンヴの蚤の市は約400のスタンドが出店しているこじんまりした蚤の市。観光客と言うよりはパリジャンに親しまれている蚤の市です。
店を構えている古道具屋なので、パリ滞在中、蚤の市の曜日と合わなくても掘り出し物を探しに行けます。
19世紀半ばにオープンした世界最古のオークション会場ドゥルオ。一山いくらから有名絵画までオークションにかけられます。ハラハラ、ワクワクのオークション独特の雰囲気を体験できます。
ル・ボヌール・デ・ダム、サジュ、レ・ブロドゥーズ・パリジェンヌ等、パリのセンスたっぷりの手芸店で実際に手に取ってたっぷり吟味してください。

手芸ファンには見逃せない大規模手芸見本市。色々なアトリエも開催されるので新しい分野を挑戦してみる良い機会にもなります。2023年は3月9日~12日の開催予定です。
出展数、時期などを考慮してパリ市内の画廊をレンタルし、個展又はグループ展を開催。作家様不在でも作品をお送り頂きパリのスタッフが全て対応いたします。
毎年6月21日は街中どこででも、誰でも音楽を演奏していい日です。場所の選択、申し込み手続き、当日のアテンドを賜ります。
20世紀初頭、芸術家達の溜まり場だったモンパルナスに開校。ザッキン、ブールデル、ゴーギャン等錚々たるメンバーの教授陣がいて、ミロ、タマラ・ドゥ・レンピッカ、バルテゥス等が学んだ伝説の美術学校で、チケット制で参加できるヌードモデルのデッサンクラスがあります。申し込み手続きのお手伝い、初日の同行等賜ります。




アール・ヌーヴォーの父エクトール・ギマールの特異なセンスは、いくつかのパリの地下鉄の入り口でも見ることはできますが、彼の設計した建築物を目の当たりにすると度肝を抜くような作品に感動します。
コルビジェの作品の集大作であるパリ郊外のサヴォア邸、パリ市内にはフランスの名高いモダン建築の手本と言われているラ・ロッシュ邸で内部を隅々まで観察できます。
パリの日本人で一番有名な藤田嗣治画伯が、パリを離れて晩年を過ごした住居兼アトリエ。住居部分はフジタが創意工夫した茶目っ気のある楽しい内装、アトリエは彼の几帳面さと器用さがよく表れていて彼の人となりが垣間見ることがでる貴重な場所です。
キリストが十字架に架けられたときに被せられた茨の冠を保管する為に、13世紀に建てられたサント・シャペル。壁全面がステンドグラスになっていて、まるで宝石箱の中に居るような幻想的な王室礼拝堂。建設された当時から世界中で話題になったほどの迫力は今でも衰えていません。
フランス革命で投獄されていたコンシエルジュリー、処刑されたコンコルド広場、処刑後直ぐに埋葬されたチャペル、靴などの遺品が展示されているカルナヴァレ美術館など、マリー・アントワネットを偲ぶコースをたどります。
パリでローズガーデンと言えばブーローニュの森の中にあるバガテル公園が有名です。1200種、1万本のバラが植えられています。毎年コンクールも開催され、バラファンには欠かせない場所となっています。又、園内にはマリー・アントワネットとアルトワ伯爵が賭けをして64日間で建てたという曰くのあるバガテル城もあります。
●モントルグイユ
●カルチエラタン
●パッシー
●サン・ジェルマン・デ・プレ
●マレ地区
●マルシェ
モン・サン・ミッシェル -ABBAYE DU MONT-SAINT-MICHEL-
ヴェルサイユ宮殿 -Le château de Versailles-
モンマルトル -Montmartre-
オルセー美術館 -Musée d’Orsay-
ルーヴル美術館 -Musée du Louvre-
ノートルダム大聖堂 -Cathédrale Notre-Dame de Paris-
オペラ座 -Le Palais Garnier-
凱旋門 -ARC DE TRIOMPHE-
エッフェル塔 -la tour Eiffel-