めまいがするようなルーヴル美術館やオルセー美術館にはもう個人的には行かないです。近くにいるからちょっと寄ってみようかと気軽な美術館が今は好きです。久しぶりに寄り道したのが、MUSEE DAPPER。パリ16区の高級住宅地の中にあります。アフリカとカライブの文化と芸術の保護と研究を目的に作られたプライヴェート美術館。コンフェランスやコンサート用の会場もある、こじんまりしているけど充実したいい美術館です。
DAPPERというのは17世紀のオランダの人道主義者の名前で、彼は一度もオランダを離れた事が無いくせに、百科事典のアフリカの目録を作った人です。その人の名前に因んで美術館の名前につけました。創立者はお金持ちの実業家で、1986年にパリにこの美術館をオープンさせました。
アフリカの伝統的なお面や像などもいい味わいですが、コンテンポラリーアートがまた素晴らしいです。どれもひょうきんなユーモアが込められていてニヤニヤしながら見て廻ります。アフリカ人の器用さ、寛大な心からくるアイディアのユニークさに笑いが止まりません。
おまけとして素敵なのは、ここのキャフェ。お茶とランチのみ、夕方にはとっとと片付けちゃいますので行きそびれないように。
美術館やオーケストラ、コンサート会場など何処も友の会があります。うちにも良く友の会のお誘いの手紙が来ます。
その中でもパリオペラ座の友の会は豪勢です。友の会の為の特別公演があってそれが一般チケットより高かいんです。しかれどその日はオペラ座内部もお花でゴージャスに飾られたり、幕間にカクテルが出たりといい気分に盛り上げてくれます。それに100€プラスすればご飯付きとか、もうちょっと払えばオペラ座の偉い人達と一緒にご飯食べられるとか、スノッブな人々の心をくすぐる作戦です。
ここダッペ美術館ももちろん友の会がって、オープニングパーティーご招待とか会員だけの特別旅行企画だとかアイディアを絞っています。
気に入った美術館やオーケストラの友の会に入るのはそこのファミリーになったみたいな特別感があって嬉しいものです。
MUSEE DAPPER
35 BIS RUE PAUL VALERY
75116 PARIS