全くもって久しぶりに競売場へ行きました。
以前はよく行ったものです。こんなテーブルがあったら良いなと思ったら先ず競売場へ探しに行く、といった感じだったのでうちの家具は殆どが競売場出身です。
大体、午前中下見して、お昼食べながらよーく頭冷やして考えて、午後からいざ出陣!勢い弾けてつい余計な要らん物までに手を上げちゃったり、競売場で見て良かったけど、家に持ってきたらケッこんな大きいの?と魂消たりと色々失敗もしました。
私が競売で買う物は、お婆ちゃんの遺産整理とかで持ち込まれた物なので、普通の物です。そして街中のアンティックのお店で買うより安く落とせます。大体そのアンティックのお店の人達が買いに来ているのですから。
先日覗いた会場もそんな品物を出していました。
沢山の食パンを運ぶ時に使う平べったいプラスティックのケースのような箱にがしゃがしゃ食器が入っています。20€!誰も手を上げません。15€!皆知らん顔。ほれエレンヌ、あんたが買わないで誰が買う。と真ん前に陣取っているオバチャンに名指しで迫っている競売史。エレンヌさん10€でゲット。その後もエレンヌさんは何度も名指しされましたが、結局すっごいお得な買い物をしていました。
綺麗に揃ったトルコを思い出すようなブルーのワインやお水などのグラスセット、私本当に欲しかったんですが心にムチ打って手をポケットに縛り付けておきました。あーた35€ですよ!買い方からして殆どがプロの人達です。
競売って古代ローマ時代からあったんですって。そーいやーと、奴隷やおなごの売り買いのシーンを思い出しました。帝国が滅びると同時に競売も無くなりました。そして16世紀になってパリにて再び競売が行なわれるようになり、今に至るまでフランスの競売の信頼性は世界一だそうです。
そーかなー?と思い出した数々のシーン。
家用の庶民の競売だけでなく、ちゃんとした美術品やワインの競売にもよく行っていた時がありました。
専門家と行っていたので、先ず立派なカタログが送られてきます。興味があるのに丸つけて行ってみると、アッそれは競売に出ないことになりました。ってことがあるんです。もう誰かに売っちゃった、とか売主の気が変わった、とか贋作がばれたとか理由は様々です。
友達の専門家も何度かコレは違う!と異議申し立てをして競売から美術品を除けさせた事があります。
怪しいのは電話で参加する人達、グルになって値を上げたり、もうその人に売るって最初から約束してるとかあるようです。そんなカラクリで顔見知りの競売史からまんまと買ったこともあります。
昔はドルと円の表示がトップに出ていたのに今じゃあ円のえの字も見かけません。
しかし日本以外には、世界全体不況にもびくともしない種族はがっちり存在していて、美術品の値は上がり続けています。
エルメスやシャネルなども競売に出ます。古いポスター、古書、絵画など等。旅行中でも気軽に行けます。孫の代まで語れるパリのショッピングに行きませんか。