ニューヨークから始まって、いよいよパリのファッションウィークが始まります。
毎日毎日、世界中から集まる長々美人族を見たり、触ったりして一日過ごしていると目の測定が狂ってきます。
175CMぐらいの身長だと、ずい分と小柄な子ね。とかあたしの二の腕ぐらいの太さの足の子だと、ちょっとあの子足太くない?とか、あたしの胃ぐらいまでの足の長さだと、ちょっと足の長さが足りなくない?とかなるんです。
それでも今、ミラノコレクション真っ只中なのにパリに居るってことはミラノにあぶれた子達です。
一日中長々美人族に慣れた目のまま、家に帰るバスの中で現実の人間を眺めていていると、ピグミー族かい?足はお尻に埋まっちゃったんかい?皆妊娠してんかい?崖から落っこったんかい?とまぁ意地悪な目で見ています。
もちろん己の姿は全く見ていないですから、自分のことは棚の裏っ側に放りこんでいます。
それで長々美人族の彼女達の事を日がな見ていて思ったんですが、動作がゆっくりなんです。
なにしろ美人さんなので愚図とかドンくさいなんては思いません。
ゆったりしてるな。とあくまでもポジティフに受け止めます。
でも何故?と疑問がわいてきます。
手足があんなに何処までも長い上に頭があんなに小さいんだから、指令から末端に行くまで時間が掛かるのではないでしょうか。
チビが敏速ということもよくあることですから、やはり脳から末端までの距離って関係があるのではないでしょうか。
赤ちゃんは食べたらさっさと排出して、その出てきた物は食べたのもと同じ香りだったりするし。これはちと違うカラクリか?
とにかく靴を履くのだって自分の足の先は遠いですものね、時間掛かりますよ。
自分で自分の手足に絡まっちゃうような按配ですよ。
このブログを一昨日書き始めて、あっという間に今日日曜日になってしまいました。
面白いことに今日ミラノコレクションが終わり、ミラノから直行の、夕方から絶え間なくキャスティングに来る長々美人族は益々上等になってきました。
なんでもミラノとパリがやはり大切なコレクションなので、ミラノの前のロンドンコレクションなんてすっ飛ばして、ミラノコレクションのキャスティングへ走ったモデルも多かったそうです。
19時ごろキャスティングに来たモデルは、ゆで蛸のように可愛いらしくピンクになって、今日これで14箇所目のキャスティングなのと汗びっしょりでした。
21時で今日のキャスティングは終わり。関わった大勢の皆さんお疲れ様でした。また明日!
運動靴から竹馬のような靴に履き替えて順番を待っています。