ついさっきブログを書いたばかりと思っていたら、前回のブログから早1週間近く経っているようです。これが年をとるという事なんでしょうか、もう月、水、金、日って感じで一週間が見る間もなく過ぎて行くんです。
一番幸せなひと時の、ソファーに寝っころがって、本の中に没入するなんて優雅な時間もありません。
別に超売れっ子になって忙しくしているという事ではなく、ただ何をするにつけ動きが遅くなったんだと思います。おまけに、勘も散漫になり、地下鉄やバスで乗り越したりして,ハっと気づいた時の自分に対する恐怖感に苛まれている今日この頃です。
さてもう今日も日曜日、天気も上々、カチンコチンになった体をほぐしに久しぶりにヨガに行ってきました。セーヌ川に浮かぶデッキでするヨガは気持ちのいいものです。1時間うっすら汗をかく程度のヨガをしたら、もう12時です。お昼を何にしようかと、冷蔵庫の中を思い出しながら地下鉄に乗り、よっこらしょと座り新聞を読み始めました。
パリの発祥の地、シテ等に堂々たる、近寄りがたい見かけの裁判所があります。フランスで一番重要な裁判所です。法衣を風になびかせて忙しげに行きかう人達、後ろに手錠をされて連行されている人達とあんまり関わりたくない深刻な様子の場所です。
そこで繰り広げられる本当にあった話を、弁護士と作家が共作で本を書きました。
例えば
その1
夫 『裁判官、うちのにょうぼは毎晩バーに行くんですよ』
裁判官 『ほー 奥さんはお酒を飲みに行くんですか?』
夫 『イヤ、あっしを探しに行くんですわ』
その2
妻 『裁判官、かれこれ結婚して20年になるんですが、うちの旦那は何一つ買って くれませんでした』
夫 『おめい、何か売るもんあったんか?』
その3
男 『裁判官、先月うちのヤツが亡くなりましてね』
裁判官 『それはそれは、それで何が遭った(有った)んですか?、』
男 『ケッ、大したもんな無いですよ、古びた家具がいくつかと、おんぼろ車 一台ですわ』
その4
ポリス 『顔と首にいくつもの刺された後があります、これはたぶん、自然死では なのではないかと推定しても良いのではないかと思われます。』
などなどをくすくす笑いながら読んでいたら、あら大変、降りる駅を3つも超えてしまっています。
あーくわばらくわばら。前は降りる駅の1つ手前で自動的に気が付いて、乗り越しなんてした事なかったんだけどな。時間の感覚を掴むタガが外れたようです。