変化する顔

大好きな日本に暮らしているフランス人の友がヴァカンスでパリに戻ってきました。会う度に日本人面になってくるのには毎度驚かされるのですが、今回はもう殆ど日本人になっていました。順応性がいいので仕草が日本人様式になるのは分かるのですが、何故顔まで日本人になれるのか?目がどんどん細くなってきています。顎のあたりもあやふやなぼやけた感じです。『あーた、”まさお”って名前の方が似合うわよ』と言うと嬉しそうでした。
前から、日本在住の外国人の顔が日が経つにつれて日本人化してくることは気付いていました。食べ物とか話す言葉の変化で使う顔の筋肉が変わるからかしら?と思っていたのですが、逆の例が殆ど見たことが無いので不思議はつのるばかり。
身近で言えばフランスに住んでいる日本人はいつまで経っても、持ち前の日本人面をキープしていると思われます。知り合いの中で唯1人、くっきり顔の友達は、日本に居る時は今では想像できない納豆顔だったと言います。
人間、安易な方に流れていくのが自然なので、高い物(鼻)は低く、大きい物(目)は小さく、尖っている物(顎)は丸くなるという風に引っ張られるのでしょうか。なので、低い物が高くなったり、小さい物が大きくなったり、丸い物が尖ったりという進化はない!と考えればそやそやと納得がいきます。そして、しかし世の中の掟で例外もある、と締めくくればクリアーできそうな謎です。
人生の中でがらりと様子が変わって面白いのは、ハーフの子達です。日本人の血が入っているのに、小さい頃は金髪でグリーンの目玉なんて、とんびから生まれた鷹の子供も、大きくなるとすっかり色が変わって、顔もつまらない顔になっちゃってきます。中東とはよく言ったもので西洋と東洋の間のアラブ顔の日仏の子供は多いです。経験的に言って、小さい時食べちゃうぐらいとてもキュートなハーフの子は大きくなると、あれれ~ぇ?となります。
近所で会うのは、牛か羊という環境に2~3週間居ると、私の顔も変化します。庭に寝っころがっていたらば、私が居る事に気がつかないぐらい、地面と溶け混んだ顔になります。
責任を持ちきれぬ自分の顔、どうなることやら。
最近ミクロソフトが笑かしてくれたのが、HOW OLD DO I LOOK?
まだ試していない方見てみてください。