2015年のパリのテロ

今回のパリのテロ実行犯はフランス人です。テロの狙いはイスラム教の預言者マホメをおちょくった、けしからん新聞、シャーリー エブドに復讐する事。宿敵ユダヤ人を痛めつける事、です。フランスという国を標的にした無差別テロではありません。ニューヨークのテロとはそこが根本的に違うと思います。
なので、とばっちりを受ける可能性はいたって低いと見たわけです。
ツイッターやフェイスブックでアラーの為の聖戦戦士を募集し、それに応募する為に家出して行方不明になるフランスの若者が年々増えていることは大きな問題になっています。
学校嫌い、仕事もない、世の中つまらん、と不貞っている若い子が、なんか刺激的、天国行きは保障されているし、行ってみっかなてな感じなんだと思います。
それからイスラム過激派になるきっかけで一番多いのは、刑務所の中だそうです。よく、ちょっとした盗みで刑務所に入ったら、出てきた時は立派な人殺しになっているなんて聞きますものね。
なので今ではメイド イン フランスのテロリストがいるのです。
フランスでちょっと気に食わない、アラーの敵を始末するのは、いちいちシリヤあたりから出向かないで、フランス人テロリスト担当という事が出来るようになっているのではないでしょうか。
今までもパリは何度もテロにあっています。今回のこのフランス人の反応は今までにない凄まじさです。
なぜなら、テロ行為に対してというよりも、報道の自由、言論の自由というフランスの大切な精神が冒されたことに対していきり立っているわけです。”自由”これを奪われたとなるとフランス人は爆発します。
そうは言っても、報道の自由度を世界ランキングで見てみれば、フランスはたったの39番目なんです。1番はフィンランド、2番はオランダ、日本は59番目。
日本からの電話で シャーリー エブドが襲撃された、と聞いた時、『えーまた?』『そうか、とうとう。』と思いました。数年前には社屋が焼かれたし、今回も脅迫されていたし、編集長には護衛が付いていた位です。
個人主義のフランス人が日曜日にフランス各地で行なわれたデモ行進に370万人が集まったそうです。パリだけでは150万人参加。パリでは地下鉄は無料、ソルド開始最初の日曜日なので通常ブティックは特別に開くのですが、お店を閉めた所も多くありました。皆デモに参加しよう!という事です。
フランス史上初めての一致団結したフランス人だったそうです。
この瞬時の莫大な団結は正にツイッターやフェイスブックの力だと思います。
違う悪い方向に使ったら、一体どんな恐ろしい事が起こるのだろう、こっちの方がよっぽど怖いわと思いました。
事件後、ユダヤ人学校、ユダヤ教会、出版社などには銃を構えた兵隊が見張っています。又、報道関係、出版関係、ユダヤ人などで影響力がある人が住む建物にも2人組みの兵隊が見張っています。
しかし、事件当日もパリ市内を通常通りお客様をご案内しましたが、特別ピリピリした雰囲気もなく、いつもと変わりありませんでした。
パリ市民は普通に生活しております。