フランスの最も美しい村100選にも選ばれているジェルブロワ村の、バラ祭りにお客様をご案内しました。
普段は人口100人ほどの小さな村ですが、毎年6月の第3日曜日に開かれるバラ祭りの今日だけは、フランス全土から集まるバラファンで村は大変な賑わいでした。
ジェルブロワ村にある素敵な別荘を起点に、絵のようにバラで飾られた村を散策します。
パリ北駅からボーヴェ駅まで列車でおよそ1時間。そこから車で30分程でジェルブロワ村に到着です。
今回は別荘のご主人ピエールさんが駅までお迎えに来てくれました。
ときおり強い風が吹いて薄曇りの肌寒い日でしたが、城壁に囲まれた村の入口にさしかかった瞬間、美しく咲き乱れるバラが見えて、もうお天気のことは忘れていました。
先ずはピエール&デルフィーヌ兄妹の別荘へ。17世紀にタイムスリップしたような室内も気軽に案内して下さいます。NHKも取材に来たことがあるそうですし、映画の撮影にも良く使われる家です。
彫刻家ロダンの薦めで、画家アンリ・ル・シダネルがこの村に移り住みました。そのイタリアン様式のシダネル庭園も見ごたえがありますが、ピエール&デルフィーヌ兄妹のお庭もため息が出ます。
そのお庭で、シダネルが村中花園にしようと提案して今のようにおとぎの国のような村が出来上がったとか、お祭りのためにバラを植えたわけでは無く、もともとバラが素敵だったので始まったのがバラ祭り、など村の歴史や、村人がいかに村を大切に守っているかの苦労話などを聞きながら優雅なティータイム。そしていよいよ散策に出発です。
家々の外壁を色も形も種類も異なる様々な種類の薔薇の花が絵のように飾ります。
ピエール&デルフィーヌ兄妹の友人ということで、外からは伺え知れない村人達のチャーミングなお庭も見せていただけました。
バラ祭りでは、精魂込めて育てられたバラが鉢植えで売られています。
鉢植えはとても安く、50センチ以上の大きなものでも15ユーロ~25ユーロ程度。
バラのシロップやバラにちなんだ雑貨も販売されています。
ここ数年、毎年バラ祭りにモーガンクラブが車を連ねてやってきます。
電車もバスもない小さな村ならではの、暖かなおもてなしがうれしい滞在になりました。
ジェルブロワのバラのクライマックスはもちろんバラ祭りの日のあたりですが、5月下旬から9月一杯バラを楽しめます。