アメリカの田舎に行くと、頭痛がするほど大きなショッピングモールしか買い物する所がなくてアメリカ人の『趣味』ってものに首を傾げていたものです。ところが最近そのショッピングモールがどんどん潰れていっているというグッドニュースを聞きました。それまで溜り場だったモールにアメリカの若者達が行かなくなってきたそうです。今皆が集まるところはレストラン。お小遣いの殆どを食べる事に使い、洋服なんか買う余裕が無いそうです。もう『みっともない道』まっしぐら。冷蔵庫なような体になって、おしゃれもへったくれもない若者が増えていくという事です。そんな現象がショッピングモールが無くなっていく原因になっているそうです。
ところがそのアメリカで廃れ始めたショッピングモールが最近フランスでは竹の子のように栄えてきています。
一番新しいのが、パリ15区のセーヌ川に近い所に位置するボーグルネル。こじんまりと見やすく出来ています。目玉のお店としてはアバクロの妹のHOLLISTERかな?冷え性のおばちゃんには関係ないブティックですがね。
ここは、小洒落た事を思いついて、エッフェル塔の麓とショッピングセンターの近くの川岸の間を船で無料送迎をしてくれます。40分毎という乗り損ないそうな時間割ですが。とここまで書いて、『イヤイヤ、そんな素敵なお金のかかることを何時までもやってる訳がない』と電話してみると、『もうやってません』と想像通りのお答え。残念でした!
ボーグルネルより少し前に出来たのがソーウエスト。パリ17区からはみ出た所、地理的にはパリ郊外になりますがバスや地下鉄で行かれます。
ここは、イタリアやスペインのお店がパリ進出の第1歩としているのかしら?と思うような知らないお店がいくつか入っています。
『パリにはお店あるの?』と聞くと、『ここだけです。』と答えます。『イヤ、本当のパリのことよ』と頑なにパリ市内を指定しますと。『それは在りません』と気まずい顔。国に帰りゃ、『パリのブティック』という事になっているのでしょう。
ここは、あくまでもパリ郊外ですが、環状線をまたいで歩けばパリ市内になるので、気持ちはパリって事になるようです。
まぁメインとしては、何処も同じようなブティックが入っています。日本のユニクロとエゲレスのマークス&スペンサーはニューフェイスとして絶対必需店のようです。マークス&スペンサー大好きな私としては喜ばしい限りです。
ピカピカキラキラしてるショッピングセンターも、食パンやスコーンやハムやらが入っているビニール袋からネギを覗かせて嬉しそうに歩いている私には豚に真珠のようです。