フランスはシャモニーを望む氷河を歩いていた20代の登山者が、なにやら袋を見つけたそうです。袋の中には、ルビー、サファイヤ、エメラルドなどがごっそり入っていました。袋を良く見ればインド産と書いてあります。正直者の若者は警察へ届けました。
警察の見解では、1950年、そして1966年にもそのあたりでエアーインディアが落ちた事があり、きっとその時の乗客の物であろうとのことです。推定価格、1730万円~3300万円。持ち主が確定できなければ、一部を正直者の若者が貰えるそうです。ほしたら、残りは誰が貰うんですかね?
飛行機が落ちると、乗っている人や物はどうなるのかと常々思っていたのですが、こういうこともあるんですね。それにしても2回も同じ辺りで落ちるなんて、やっぱりエアーインディアはエアーインチキなんでしょうか?
20代の若者にとって、宝石なんてどうしていいか分からないから、まあ警察に届けるのが一般的な行動でしょう。
先日はアメリカのボストンで、ホームレスが24万円相当のドルのキャシュと362万相当のドルのトラベラーズチャックと中国人パスポートが入っているバッグを拾ったそうです。お金の感覚が麻痺しているのか、真っ正直なのか、そのホームレスは警察へ届け、パスポートから無事持ち主の中国人に戻ったそうです。
そのニュースを聞いたアメリカでの反応は、『今時、そんな事をする人が居るなんて、見たことも聞いた事も無い』というもの。『日本ではあり得ますよ』と滝川クリステルさんは胸を張る事でしょう。
先日もご報告しましたキフキフパリの東京事務所の土田が失くしたお財布、無事戻ってきました!中身はなかったそうですがね。
息子が地面にもっと近い位置にいた小さい時、よくお金を拾っていたんです。5サンチームとか10サンチームとか、落ちていても誰も拾わないような小銭が殆どでしたが、ある日、駐車していた車と道路の溝の間で100ユーロー札を拾った事がありました。よしよしでかした!と彼にはアイスクリームを買って、私は欲しかったけど高いな~と買えずにいた蝋燭を買いました。
あ~そう言えば、ニューヨークのホテルのロビーでも50ドル札を息子は拾ってくれました。その日の午後パリへ帰る日だったのでドルの残りが心もとないな、空港までのタクシー代を取ったら、お昼はマクドナルドかなと思っていた所だったので、そりゃ褒めちぎりご褒美にチャイナタウンで髪の毛付き中国帽子を買ってあげました。(本人が欲しがった訳ではないのですが)
ミミズの脳みそほども警察に届けようなんて思いつかなかった私は日本人の恥っさらしでしょうか?
しかしフランスの学校で、物を拾ったら警察へ届けること、と言われているんですかね?大体、交番という気軽な所が無いですし。
地面からどんどん遠くなっていく息子はお金を拾う事もなくなり、今度は物を落としてばかりいます。こうやって世の中帳尻が合う様になっているんでしょうか。