朝起きたら、相変らずスポーツバカの息子が2020年は東京オリンピックだよ!と言います。起き掛けで反応無しの母。その数日後、日本からのお客様が、滝川クリステルさんのスピーチが素晴らしかったから東京に決定したのよ。と教えて下さいました。へー、誰?滝川クリステルさんって?お名前からしてフランス系の方かしら?その後も彼女のスピーチの評判を何回か耳にしました。
で、さっきユーチューブで聞いてみました。なるほど、彼女はフランスの血を引いているけれども日本語社会で育ったんだろうな、フランス語をしゃべるのに必要な筋肉を持っていないもの。と思いました。
いくらハーフだからって自動的に完璧に2つの言葉を話せるようにはなりません。うちの子供は200%日本人ですが、ろくに日本語をしゃべれませんからね。日本に行くと殆ど知能遅れの子扱いです。床屋へ行って、『どーしましょうか?』と聞かれて、『アー』と言いながら私の顔を見る息子を見て、お母さん傍にいて下さいと椅子を持ってきます。イヤイヤこの子は外国育ちだから日本語がおぼつかないだけです。と言うのもめんどくさくて、ハイ、と横に座って見ています。睨みつける息子。『前回の日本滞在まで、ずっと女の子扱いだったんだから、まだ良いじゃない』と慰める母。
或いは、息子が好むようなブティックの若い店員さんなんかは、君何人?とか、海外育ち?とか聞いてきます。やはり育っている環境で様子は随分変わってくるんでしょうね。
美人さんが完璧なフランス語でスピーチしたから東京に決まったんだというのはちと違う気がします。あのスピーチの時の様子からすれば、フランス人から見たら彼女は美人さんというカテゴリーではなく、真面目な優等生タイプ。女としてのアピールはないです。フランス語も完璧という物ではないです。
全くの日本人顔が完璧なフランス語でスピーチした方がうけたと思います。日本代表がヨーロッパのその辺にいくらでもいる様な顔の人で、なまったフランス語をしゃべっても面白くもなんともないだろうに。
今回のスピーチに関して少なくともフランスでは話題になっていません。大貧乏なスペインかテロの危険一杯のトルコか日本かと言ったら福島問題があっても日本に決まるのが妥当だったと思います。
先日キフキフパリの東京事務所の土田が、ボケたのかお財布を落としました。未だに空のお財布すら戻ってきません。クリステルさんのスピーチの、無くした物が戻ってくる東京はどこいった?
誰がやったのか彼女のスピーチの日本語訳もハッ? 『UNIQUE』という言葉をユニークと訳しているのはピンと来ません。日本語で使うユニークはニュアンスがかなり違うと思います。ここでは『卓越した』とか『比類の無い』という意味で使っているはずです。その訳をしょっぱなに見て、ケッ!とその後は読んでいないので全体は分かりませんが。
クリステルさんは全く悪くないです、選択した日本のオリンピック関係者のセンスが悪いと思います。
地下鉄の中で新聞を読んでいたら、東京オリンピックのせいでこれで2回目の立ち退きになるおじいさんの話が載っていました。そんなモンです、東京オリンピックの話題は。