ニッポンの独得 夏

キフキフパリのフェイスブックページにも「ニッポンの独得」特集をしています。
ここの所頻繁に帰国しない私の目は、すっかり外国人ツーリストのように新鮮に日本を見ることができて楽しいです。
今もジンジン聞こえるセミの声なんか、正しく日本の夏。パリにはセミはいません。南フランスまで下りて行かないとセミの声を聴くことはできないのです。フランス人にとってとても珍しい音なので、セミの声が出るセミの置物が南フランスのお土産やで売っているほどです。さすがに、なんにでも 「きゃーかわいいー」と受けの良い日本人観光客でもこれは買わないでしょうけれども。
蚊取り線香も日本の正しい夏のアイテム。うちでは、パリのアパートでも渦巻の蚊取り線香をつけて、夏の気分に浸っています。
今回も50個入った大きな缶を3つスーツケースに入れて帰ります。
道を歩いていると、「あっちー」と言いながら汗を拭っている人が良くいますが、日本の夏はいつもこんなもんなのに慣れてないのかな、テレヴィでも大ニュースのように気温の報道をしているし、いちいち暑さにびっくりしているように見られます。何故いつも通り暑いです、ってことで済まないのでしょうか?アフリカで、暑い、暑いと言いながら歩いている人いるのかな?
パリにいると汗をかくということがめったにない私は、汗が流れるのが気持ちいいです。この暑さも、夏の日本の当然として平気です。
今パリは猛暑のようですが、それは慣れていないのでニュースになる価値があります。パリが35度なんぞになると相当きついです。太陽の角度が直接的なので、日差しが痛く焦げそうになります。サングラスをしていないと目が潰れます。普通家にクーラーなんかないですから、屋根裏部屋なんか準備万端のピザ窯の中です。
日本は猛暑の中にも優しいさ、まろやかさを感じます。フランスの猛暑は暴力的、悪意を感じます。
不思議は、何故暑い暑いと言いながら、皆いっぱい着ているんですかね?
男の人は、ワイシャツの下にシャツ着ているし、女の子なんかTシャツ何枚も重ね着して、その上レギンスはいて、腕に黒いのくっつけて、靴下まではいていたりして。あの重装備は何?
ヨーロッパの男性は夏でもほとんどあの不恰好な半袖のワイシャツは着ません。息子のワイシャツ探しに付き合わされて驚きました、半袖または7分袖なんてのしか売っていませんでした。見渡せば、若者はチェックかなんかの半袖ワイシャツとTシャツに、ズボンのすそっを折り曲げてくるぶしを出して、又は、バーニューダ―、そして素足。みたいな、パリだったらゲイの子のスタイルです。
皆お洒落しているということなんでしょうが。
女の子達は、まつ毛ビンビンさせて、髪の毛も綺麗で皆かわいらしく見えます。お母さん達も皆丹念に手入れして若々しいです。
そこへ行くと、日本男児はぱっとしませんね。絶対やめや方がいいのは、日に焼けること。日本人が日に焼けると百姓顔になります。ヴァカンスの日焼けではなく、労働の日焼けに見えます。
images中国のおばちゃん達が、日焼けしないようプロレスラーのように顔にマスクをつけて海水浴に行く意気込みを見習うべきです。
そういう私も無精なもんで、百姓顔になりつつあります。
 
 
日本もインドのように、女性は美しいけど男性はしょうむないと言われなければいいけど、と危惧していましたところ、オーこれは素敵と安心したのが、神輿を担ぐ男衆を見た時。是非この線で行ってください。
今どこの町でもやってるお祭りを覗くのはとっても楽しみ。