世界中のアーティストはやはり1度はパリを目指すもんです。
日本人も目指しました。ずいぶん沢山いるのでクラブができたぐらいです。
在仏日本人会アーティストクラブができて早30年。
今夜30周年記念展覧会のオープニングパーティーがエッフェル塔のふもとの日本文化会館で行われました。
何人かの友達がアーティストとして参加しているので行って来ました。
楽しいです、彼らの話を聞いているのは。
在仏40年、50年ですからね。
それもアーティストとしてパリで生活していての時間です。
よく座り込んで私が話をせがむ日本人女性は、ジュリエット グレコに良く似た方。
フィリピンのジャングルに潜んでいた小野田さんの命の綱だった、パリ発信の日本語放送をしていた格好いいマダムです。
結婚する時、セイジオザワとどっちにしようかと迷って今の旦那様にしたというようなお方。
どの人と話していても、映画なんかよりよっぽど面白くて、飛びぬけた話が聞けます。
感心するのは、特に50代,60代の日本でだったら『ジジイ』って名前になるような年頃の男の方たち、『ジジイ』じゃちっともないんです。
これはなんなんでしょうか?
彼らは、疲れていないというか、心がだれていないというか、生きている感じ!
作品作るということはそういうことなのでしょうか。
今パリで活躍している日本人芸術家の中でもトップ、トップのスターはアカギコジロウ大先生。
あんたにはいっぱいあげると、コップのふちまでワインを注がれ続けていたので、片手になみなみコップ、片手にカメラという状態で写した写真、アカギ先生すみません。
現役、元気ハツラツ!
うちの近所で時々写生しているのを見かけます。
アカギ先生のお話は今度特集を組んで存分にしましょう。
皆がみんなアーティストとしてだけでは食べていけないので、手先がよく動く彼らは寿司マンとか大工だとかで生計を立てていることもまま有ります。
数年前、配管工事を頼む時、几帳面な日本人3件に見積もりを頼んだ所、3人とも僕は画家ですって言ってました。
ほんなら、そこの壁に壁画風に何か描いてって頼んだら、えらい高い事言われたので諦めましたが。
彼らといると『芸術の都パリ』は健在と確認します。