モード命の方をモード美術館、パレ ガリエラへご案内しました。ここは常時展はなく、しょっちゅう閉まっているので私も久し振りでした。
マリー アントワネットの服や息子でルイ17世になるはずだった、テンプル牢獄で亡くなったルイ シャルルの服から、イヴ サンロランやディオールまでの時代の服が展示してある興味深いエクスポジションをやっています。
つくづく見入ったのが、私が言うのもなんですが、昔の人のちっこい事。マリー アントワネットの身長は163~168cm現代でも平均的ですが、ウエスト58cmと私の手でも輪っかにして掴める位です。のくせ、胸は109cmとマリリン モンローも降参のプロポーションです。ドレスのシルエットがとても美しいです。ルイ シャルルの服などそりゃ色合いも良く、凝っているのですが、お人形の服のように小さいです。
一番魂消たのは展示してあるオサレな帽子、サルの帽子かと見がまう小ささ。フランス人の頭の小ささには日頃から感心しているのですが、より一層の小ささです。
ケンブリッジ大学の研究発表によると、ここ1万年で人間の脳容量が縮まっているそうです。だからと言ってアホになっているわけではなく、コンピューターなどどんどん小型化していって、エネルギー効率が上がっているのと同じような道を進んでいるということです。と言うことは、1世紀程前の人間が一番効率いい脳容量で、また少しずつ大型化してきているのでしょうか?
185cmの身長の女友達が、私がクラスで一番小さかったと、見上げている私に話した時は、冗談言ってると思ったのですが、平均身長183,8cmの世界一長身国のオランダ人なので本当なんだと思い直しました。フラン人の平均身長は175,6cm、日本人は170,6cm、一番チビは158cmのインドネシア。あたしゃインドネシアに住んだら幸せかもしれない。服を見ていても、時代と共に体格が変化しているのが見て取れます。
服飾関係の方は本当に楽しめるパレ ガリエラ。建物は19世紀のネオ ルネッサンス様式、ガリエラ公爵夫人がアートコレクションの為に建てた建物です。こじんまりと趣味のいい建築物です。
Palais Galliera
10 av Pieere 1er de Sebie
75116 Paris
2月12日まで、その後は次のエクスポジションまでクローズです。