この週末、オペラ地区のギャラリーラファイエットやプランタンなどのデパートへ仕方なく行ったのですが、まぁ混んでる事。先ず入店するのにバッグの中身をがばっと開いて見せて、コートの前もがばっと開いて見せ、金属探知機を体中になぞられて、ハイようこそいらっしゃいまし。と一人一人やるのですから玄関には行列です。
テロの後のサーヴィス業のダメージは30~50%のダウンという大事です。一番敏感に反応したのはアメリカ人だそうです。真っ先にパリ便のフライトをキャンセルしたのもアメリカンエアーかなんかのアメリカでした。アメリカ人に負けじに反応したのが日本人だそうです。
テロの翌日の土曜日、ギャラリーラファイエットデパートは通常通り開店したのですが、午後からは警備上の心配で閉店しました。そこへ中国人団体が来て、”なんで閉まってるねん、ほら開けんか!”とさっぱり事情を知らなかったガイドは大焦りしたそうです。”テロ?そんなん知らんわ、買い物せんと” 想像しただけで恐ろしい混乱だったと背筋がぞぞっとします。
テロの後、成田~パリ便、乗客全部で17人というプライヴェート ジェット状態でご機嫌で到着されたお客様がいらっしゃいます。
がらんがらんでルーヴル美術館貸切状態で観賞できたお客様もいらっしゃいました。
ショッピングもスムーズ、オマケに人出が減ってあせったお店はどこもバーゲン作戦に出たのですから、お客さんとしては”やったー!”です。
1月の新聞社襲撃テロの時は、1週間後にはパリの観光客は平常に戻ったそうです。2001年のニューヨークの時は4年後にやっと戻ったそうです。2005年7月のロンドンのテロの時は翌年には通常になりました。192人も死亡した2004年のマドリッドのテロの時は魂消るかな、影響なかったそうです。
今回のパリの場合はどうなるか大いに気を揉みますが、”旅行業は落ちる時が必ずある、そして必ず上がっていくものです”という旅行業の会長さんが言っていたのを聞いて、そやそや一人で胃をひりひりさせてもしょうがない、とドンと構える事にしました。