大人気のパリのイヴェント、モンマルトルの葡萄収穫祭が10月7日から11日に開催されました。
へぇーあんなちっこいパリにワインができるような葡萄畑なんてあるの?
ええ、あるんですよ、それも10箇所ぐらいあるんですからに。その中でも最古の畑がモンマルトル美術館の裏の丘の斜面に広がっているブドウ畑。944年には既に葡萄の木が植わっていたそうです。多分修道院の畑だったのでしょう。細々と近所の人達が葡萄畑を維持していたのですが、1928年に葡萄の木が病気にかかり全滅!
絶景の空き地を放っておくボンヤリさんはいません。しゅてきなマンションを建てて一儲けしようとプロモータが動き出したのを察知した住人は大反対、パリ市にもう一度葡萄畑を作ってくれと請願しました。
聞き入れた物分りの良いパリ市が2000本の葡萄の木を植えたのが1933年。そして翌年1934年からモンマルトルの葡萄収穫祭が始まりました。今年で82回目です。
10月に収穫した葡萄は畑のある18区の区役所の地下で醸造されます。3月に瓶詰め。10月の収穫祭の時に飲む事が出来ます。
年により違いがありますが、700本から1000本位しか出来ない貴重品です。美味しくないのが玉に瑕。
今年の収穫祭に行ったのが、お天気の良い土曜日の夕方。もう麓からのケーブルカーに乗るのに大行列です。
丘の上はワインの瓶を抱えてご機嫌な人達で、前に進むにも、亀もチッとイラつくぐらいの大渋滞。うさぎの私は気絶するかと思いました。
こんなイヴェントを大人たちが大いに楽しんでいるのがヨーロッパのいいところだなと、大きな大人の私は喜んでいます。