行動します

こんにちわ、プロヴァンスからです。
3月11日以来、1人でインターネットにかじりついて泣きわめいていた。
車に乗っていても買い物に行っても涙は止まらないし、夜は私が寝ている間に何か起こるんじゃないかと思うと怖くてインターネットから離れられず、朝は朝で起きたことのないような5時なんかに目が覚めてそそくさとコンピュータに電源を入れて日本の無事を祈りながらニュースに見入っていた。
どこの誰が信じることが出来るだろうか?
こんなに突然に、こないだまで明るく元気で物が溢れていた私たちの国日本がこんなに姿を変えてしまうなんて。。。
あまりにひどくて恐ろしくて息が詰まる。
被災者の人たちのことを考えると、自分の身内はいなくても他人事とは思えない。
今すぐにでも現地へ飛んでいって皆と瓦礫を取り除いて少しでも何かしたい、と思った。
でも私はママで、こっちに私を必要とする4歳のちびんこがいるからやみくもに行動することは不可能だ。
何が出来るだろうと考えた。衣類食べ物毛布類を集めて送るか、でもフランスからじゃ輸送費がかかりすぎるし、現地での調達方法もわからない。
で、私のフランス中のすべての知人友人そしてワインの生産者達に呼びかけて救援金をお願いすることにした。
ただし、こちらは小切手社会。救援金の呼びかけに対し、現金ではなく95%は小切手が送られてくる。
そしたら私の個人名を使うわけにはいかないので、アソシエーションを設立して、銀行口座を開設しなければならない。ってことで生まれてはじめてのアソシエーションを設立した。
県庁に問い合わせてフランスらしくたくさんの書類に記入し、サインをし、ずらずら文書を書いてまたサインをし届け出たのが3月15日。
たくさんの友人達からのメッセージにあったpensée (パンセ=思い)をそのまま届けようと言うことから Pensées pour Tohoku-Japon 11/3 と言う名をつけた。
パンセはあちこちで咲いている日本でもおなじみのパンジーのことでもある。
だから引っ越したばかりの家のテラスに早速ちっちゃくて可愛らしいパンジーの花を買ってきて鉢に植え替えたよ。
私の友人達からも輪が広がって、毎日色々なところから東北地方の皆さんへの思いが届いている。
これがすこしまとまってきたら現地の様子を見て、子供達のために届けようと考えている。
学校や幼稚園、震災孤児の子供達たちのためにね。
数日前、私のいる村よりもっと田舎で生活をしている千里ちゃんが仙台出身だと知った。
生まれてから20歳までの思い出の場所がすべてなくなってしまったって。
子供を亡くしたママの悲しみ、両親を失った子供の悲しみ、積み上げてきた生活のすべてを一瞬にして失ってしまった被災者の皆さんの悲しみ、すべて想像を絶するもので胸が苦しくなる。
だから動ける私たちが頑張んなきゃ、と思う。
そして千里ちゃんと彼女の家族、その回りに居る子供達、ママやパパ達にも微笑がいつの日か戻ってきますようにって。
私は日本よりフランスのほうが居心地がよくて人生の半分をフランスと過ごしているけど、日本のよさは外に居ると本当によく見える。
働き者でまじめで熱くなれる。外国人コンプレックスなんて言葉もあるけど、日本は、日本人は素晴らしいわよ。
頑張れ、東北!
頑張れ、にっぽん!