少年の行く末

又いろいろ覚えました。いくつになっても覚える事は果てしないんですね。
スーパーボールって秋のハロウインの頃にやるんだと思い込んでいました。スポーツバカ少年のうちの息子は先週まで、録画したスーパーボールを細切れで見ていました。全部いっぺんに見る時間が無いもんで、食事中とか宿題しながら、というかスーパーボール見ながら宿題をしているという感じです。『なんで今頃こんなの見てるのさ』の母の質問の意味通じず無視。話し相手にもなってくれないので、仕方ない食事しながら私も眺めていたんですが、まぁ~けったいなスポーツだこと。『なんであの人手ぬぐい下げてんの?』『あんなの足で蹴りゃ早いじゃない!』『あらあの人手袋忘れてきたのかしら?』『審判のズボンおかしいわ、格好悪いわ』『いったいぼーと何待ってんの?』などなど答えるまでしつこく聞くか勝手に答えを考えつき思い込む母の質問に、やっとぼそぼそ答えてくれました。『へ~変なの』が常の母の答え。それにしても何故この子はこんなフランスにいたら馴染みが無いような物まであらゆるスポーツのルールや選手の名前や経歴まで知ってるのかしら?
先日、留学に関する説明会が息子の学校でありました。昼間は、アメリカやエゲレスやオーストラリアの大学からセールスマンがブースを開き、子供達が個人的に説明を聞ける事になっていました。興味がある子は授業を抜けて聞きに行ってよしだったので、もちろん全員ブースを覗きに行きました。現役の学生も来ていて話を聞けたそうで、すっかり魅了された息子に夜の親への説明会も是非聞いてきてくれと頼まれました。しょうがない行きました。説明に来ていたのは留学斡旋の会社です。話を聞いている私も留学したくなるよう魅力的なお話。やっぱアメリカの大学は違うんだな、行ってみたい!と胸が膨らみます。その大きな胸がすっかりしぼんだのが授業料を聞いた時。噂では聞いていたけど、ケッ!です。何しろフランスは公立の学校は小学校から大学までタダですから。まぁ許せる金額はベルギーぐらい。ベルギーなら行かんで良いわ。1年ぐらいアメリカのキャンパス生活をさせてあげたいな。お勉強はまあまあでもそれ以外の特技が大きく物を言うアメリカやエゲレスの大学なら楽しいだろうな。ならばスポーツバカの特技により一層磨きをかけさせるべきだろうか。
最後に何かご質問は?にバンバン手が上がります。一人のお父さんの質問。『アジアなんてどーなんです?』『上海大学は凄い勢いで発展しています、外国人の受け入れ体制も整備されていますのでお勧めです。それから世界ランキングにも入っているシンガポールも大変レヴェルが高いインターナショナルな大学です。アジアではそのぐらいですね。日本などは全く、外国人留学生の受け入れ態勢が出来ていませんので困難です。』なんとなくその場唯一の日本人の私は肩を縮める思いをしました。日本は確かにナショナルな国です。一層の事鎖国してしまえ!と思います。秘境の地ニッポン!ユネスコで保護されているニッポン人!どーよ。
今度はお母さん、『ところであなたの会社は具体的に何やってらっしゃるの?』の質問に、『留学に当たりお子さんに適切な学校を探したり、合格する為のアドヴァイス、書類手続きのお手伝いしたり。。。。』『それはいかほどかかりますの?』
『何をするかによりますが、手続きだけでは20万円ほどです、もしカウンセリングなど必要でしたら別料金となります』前に座ってたお母さん2人、『聞いたぁ!?』と顔を見合わせて頭を振っいてました。
そうか先ずは続き料を貯めなきゃな。